トランプ氏「私は最も偉大な大統領」…連休中にSNSを大量投稿

ドナルド・トランプ米大統領が7日(現地時間)、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿した画像の中で、自らを「最も偉大な大統領」と位置付けた。
トランプ大統領がレーバーデー(Labor Day)の連休に合わせ、人工知能(AI)で生成した画像や、真偽が確認されていないさまざまな主張を自身のSNSに大量に投稿している。
ジョージ・ワシントンやエイブラハム・リンカーンらを上回り、自分こそが米国史上最も偉大な大統領だと主張する画像もあった。また、自らが米国のために株式やその他の保有資産を通じて数千億ドルを稼いだとする投稿も掲載した。
トランプ大統領は6日(現地時間)に続き、7日にも自身の実績を誇示する投稿やAI生成画像をSNSに相次いで投稿している。
CNBCによると、投稿された画像の中にはイランの敗北を描いたものや、初代大統領ジョージ・ワシントンと並んで馬に乗る姿を描いたものもあった。
また、俳優ロバート・デ・ニーロが「トランプは私の大統領」と書かれたシャツを持っているように見える、AI生成とみられる画像も投稿された。
「最も偉大な大統領」
トランプ大統領は特に説明を加えることなく、自分だけを「最も偉大な大統領」と位置付ける画像を投稿した。
画像では、歴代の大統領全員がトランプ大統領より下位に置かれている。
エイブラハム・リンカーン、ジョージ・ワシントン、フランクリン・D・ルーズベルト(FDR)、トーマス・ジェファーソン、アンドリュー・ジャクソンはいずれも「偉大な大統領」とされ、トランプ大統領より1段階下に分類された。
ロナルド・レーガンはさらに下の「偉大に近い」レベル、ビル・クリントン、ジョン・F・ケネディ(JFK)、ハリー・トルーマンらは「平均」とされた。
ジョージ・H・W・ブッシュとリンドン・B・ジョンソンは「平均以下」、ジョー・バイデン、バラク・オバマ、ジョージ・W・ブッシュ、ジミー・カーターらは「失敗した大統領」に分類されていた。
「米国に数千億ドルを稼がせた」
トランプ大統領がホワイトハウスで複数のモニターを使い株式市場を確認している姿を描いたAI生成画像には、次のような文章が添えられていた。
「私は自分自身のためではなく、われわれの国のためにこれをやっている。私は米国のために株式やその他多くの種類の保有資産で数千億ドルを稼いだ」
さらに、「私が受け取るものといえば、急進左派の民主党員からの批判だけだ。とても不公平だが、仕方がない!」とも記されていた。
トランプ政権は昨年8月、半導体大手インテルの株式10%を取得し、現在その価値は500億ドル(約7兆8,000億円)を超えている。
一方、権力を利用して私的な利益を得ているのではないかとの批判も根強い。
トランプ大統領はSNSを通じて政策を発表することがあるが、月額10万ドル(約1,559万5,000円)の「Truth API」を契約すれば、投稿を一般公開よりわずかに早く閲覧できる仕組みを導入している。
大統領の政策発言が金融市場を大きく動かす可能性があるだけに、この仕組みには強い批判も出ている。
米上院では今年7月、証券取引委員会(SEC)に対し、トゥルース・ソーシャルを運営するトランプ・メディアの「Truth API」が連邦証券法に違反していないか調査するよう求める動きも出た。
「イランは失敗した」
トランプ大統領は、2月28日に自身の決定によって始まったイラン戦争を巡っても、根拠を示さず勝利を主張する投稿を続けた。
この戦争については、米国を泥沼に引きずり込んでいるとの批判も高まっている。
トランプ大統領は、イランが破壊される様子を描いた数十枚のAI生成画像や、検証可能な出典が示されていない経済関連のインフォグラフィックを投稿した。
イランの通貨が「破壊された」と主張するグラフや、地図上にイランを示し「イランは失敗国家だ」と記した画像もあった。
さらに、トランプ大統領が軍艦の甲板から複数の船が爆発する様子を眺めている画像や、米国旗をモチーフにしたハンマーをイランの地図に振り下ろす姿、戦闘機が頭上を飛ぶ中でハールク島が爆発する様子を描き、「さらば、ハールク」と記したAI生成画像なども投稿された。
「私は英雄」
トランプ大統領は、自らを米国の「英雄」や「救世主」として有権者に印象付けるような画像も次々と公開した。
米連邦議会議事堂を背景に、未来的なロボットたちに囲まれた指導者として描かれた画像や、赤い「MAGA(Make America Great Again=米国を再び偉大に)」帽子をかぶり、米国旗をまとったプロレスラー、ハルク・ホーガンのような姿に描かれた画像もあった。
第1次政権時代に創設し、最近では士官学校の設立方針も示している宇宙軍を、自らが指揮する姿を描いたAI生成画像も投稿した。
「米国は宇宙の支配者」
「米国を再び偉大に(MAGA)」を掲げるトランプ大統領は、地球全体だけでなく、宇宙までも米国が支配しているかのような主張を展開した。
連休中に大量投稿されたAI画像では、自然の名所や有名な天体までもが米国の支配下にあり、国や領土、さまざまな対象が米国の所有物や領土であるかのように描かれていた。
あるAI画像では、ホルムズ海峡が「新たな米国領土」と表示されていた。
別の画像では、「ニューメキシコ州」の名称が「ニューアメリカ州」に変更されている。
メキシコ湾の名称を「アメリカ湾」に変更したトランプ大統領が、「ニューメキシコ州」も「ニューアメリカ州」に変えたいとの意図を示したものとみられる。
さらに、「月はわれわれのものだ」という文言とともに、米国旗が描かれた月の画像も投稿された。
