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2026年9月9日(水) 東京 --

「10年で価格が半分」…“永遠の宝石”ダイヤモンドに異変、価値が大きく下落

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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天然ダイヤモンドの価格が過去10年間で50%近く下落し、世界の主要鉱山が相次いで閉鎖または稼働を停止するなど、ダイヤモンド産業が危機を迎えた。世界最大のダイヤモンド企業であるデビアス(De Beers)が、南アフリカ共和国の中核鉱山の稼働を2年間停止することを決定したことで、関連労働者の生計も脅かされる事態となった。

5日(現地時間)、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、デビアスは今年7月、南アフリカのベネチア(Venetia)鉱山の生産を2年間中断する決定を下した。同鉱山は当初、2040年代までダイヤモンドを生産する計画だった。ベネチア鉱山の労働者が加入する地元労働組合は、今回の決定により1,200人を超える雇用が危険にさらされたと訴えた。

ダイヤモンド産業を揺るがした最大の変化の一つは、研究所で作られる「ラボグロウン・ダイヤモンド(合成ダイヤモンド)」の普及だ。天然ダイヤモンドが地下で形成される高温・高圧の環境を人工的に再現して製造するラボグロウン・ダイヤモンドが、手頃な価格で大衆化したことで、天然ダイヤモンドが享受してきた最高級宝石としての地位が低下した。

ニューヨークの独立系ダイヤモンド・アナリストであるポール・ジムニスキー氏によると、1カラットの天然ダイヤモンドの平均価格は現在3,415ドル(約52万2,900円)と、10年前と比べて約47%下落した。同期間に1カラットのラボグロウン・ダイヤモンドの価格は89%急落し、595ドル(約9万1,100円)にまで落ち込んだ。

価格下落に生産企業も耐えきれず、限界に達した。過去2年間で世界各地の大型ダイヤモンド鉱山約10カ所が生産の中断や閉鎖に追い込まれた。世界のダイヤモンド生産量も5年前より約25%減少した。

しかし、供給減少にもかかわらず、ダイヤモンド価格はなかなか反発に至らなかった。これを受け、デビアスは再び天然ダイヤモンドの希少性と象徴性を強調する戦略に勝負をかけた。同社は昨年、天然ダイヤモンドの販促キャンペーンを開始した後、過去10年で最大規模となるマーケティング予算を投じた。会社側は、キャンペーンが効果を上げ、今年第1四半期における米国の独立系ジュエリーショップでの天然ダイヤモンドの販売が前年同期比で9%増加したと発表した。

ただし、業況が本格的に回復したと判断するには時期尚早だとの見方が大勢を占めた。デビアスもコスト削減のため、南アフリカのベネチア鉱山の生産を2年間中断する措置に踏み切った。WSJは、失業率が40%を上回る南アフリカにおいて、鉱山の稼働停止が地域社会に相当な打撃を与えると指摘した。

デビアスは、生産中断の影響を受ける従業員を支援する一方、農業プロジェクトなどを後押しして地域経済に及ぼす影響を軽減する方針も明らかにした。

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