ドイツの空港でマラリア6人感染、職員2人死亡 航空機の貨物室から蚊か

航空機でドイツに持ち込まれたとみられるマラリア媒介蚊に刺され、空港職員2人が死亡した。
ARD放送が29日(現地時間)報じたところによると、ドイツのフランクフルト空港で働く職員2人がマラリアに感染し、死亡したという。ドイツの保健当局は、最近6人がマラリアに感染し、このうち2人が死亡、4人が治療を受けていると伝えた。
6人はいずれも、重症化するリスクが高い熱帯熱マラリアに感染したと伝えられている。三日熱マラリアと比べて重症化しやすく、熱帯熱マラリアは感染後24時間以内に死亡する可能性がある。
ドイツの疾病管理機関、ロベルト・コッホ研究所(RKI)は先月4~6日、空港職員4人の感染を確認していた。4人は、航空機の貨物室を通じてドイツに持ち込まれた蚊に刺されたとみられている。
ドイツでは年間約500件のマラリア感染例が報告されているが、ほぼすべてが、マラリアが流行する熱帯・亜熱帯地域を訪れた際に感染したケースだ。
同研究所によると、今回のように航空機内や空港で感染する「空港マラリア」は極めてまれな感染経路だという。ARDは研究結果を引用し、1969~2024年に欧州で145件、ドイツで9件の空港マラリアが発生したと説明した。
マラリアは、マラリア原虫を持つ蚊が人を刺すことで感染する。感染例の90%以上はアフリカのサハラ以南地域で発生している。
感染した媒介蚊に刺された後、7日から最長1年の潜伏期間を経て症状が現れることがある。初期には倦怠感や発熱が続き、頭痛や吐き気、下痢などを伴うこともある。



