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2026年9月5日(土) 東京 --

「最大4kg、飛べないオウム」カカポが325羽に回復 約75年ぶり300羽超

記録的な繁殖期、ひな90羽を公式集計に算入

​1995年の51羽から325羽へ…保全事業開始以来の最多を更新

リムの実の豊作が4年ぶりの繁殖を促す

ニューシス
ニューシス

世界で最も重いオウムとされるニュージーランド固有種カカポの公式個体数が、記録的な繁殖期を経て325羽に増えた。今年生まれたひな90羽が独立個体として正式に加わり、総数が300羽を超えた。カカポの個体数が300羽を上回るのは、約75年ぶりとみられている。

英紙ガーディアンは1日(現地時間)、ニュージーランド自然保護省(DOC)の発表を基に、2026年の繁殖期に生まれたひな90羽が同日、公式の個体数に加えられたと報じた。生存したひなのうち最も幼い個体が生後150日を迎え、独立個体と認められたことで、90羽すべてが集計基準を満たした。325羽は、保全プログラムが始まって以来の最多となる。

DOCでカカポ保全事業の運営責任者を務めるディードリ・バーコー氏は、個体数が300羽を上回ったのは、約75年前が最後だった可能性があると説明した。

カカポは世界で唯一、飛ぶことができないオウムで、夜行性だ。オスは体重が最大4kgに達する。かつてはニュージーランド全域に広く生息していたが、人間が持ち込んだネコやイタチ類などの捕食者によって個体数が急減し、20世紀半ばにはほぼ姿を消した。

DOCは1995年、メス20羽を含む51羽しか残っていない状況で保全プログラムを開始した。保全チームは、遺伝的多様性の低さに伴う不妊や、低い孵化率の改善に力を注いできた。現在、カカポの3つの繁殖集団は、ニュージーランド南島周辺にある捕食者のいない島にそれぞれ生息している。

カカポは2~4年に1度、ニュージーランド固有の樹木リムが大量に実を付ける年にだけ繁殖する。今年は4年ぶりにリムの実が豊作となり、記録的な繁殖につながった。

今年、公式の個体数に加わったひな90羽は、保全事業が始まって以来最も多い。バーコー氏は「保全事業の初期には、合計90羽のひなが生まれるまでに16年かかった」と語った。

カカポは繁殖の時期だけでなく、求愛の方法も独特だ。オスは「レック(lek)」と呼ばれる集団求愛の場に集まり、地面に掘った浅いくぼみに座ると、胸の気嚢を使って低く響く音を発する。この音は5km離れた場所まで届き、チェロの弦を優しくはじいたときの音に似ているという。

メスは交尾を終えると、通常1~4個の卵を産む。その後はオスの助けを借りず、抱卵から孵化後の子育てまで約6カ月間、1羽で担う。

メスがひなを育てる姿は、多くの人々の関心も集めた。今年の繁殖期には、1羽のメスのカカポが眠ったり餌を食べたりしながら、巣とひなの世話をする様子が生中継され、10万人以上が視聴した。

保全チームは、すでに次の繁殖期を見据えている。DOCの予測モデルによると、次の繁殖期は早ければ2028年に訪れる可能性がある。バーコー氏は「この素晴らしい1年を振り返るため、しばし立ち止まるつもりだが、私たちはすでに2028年を見据え、その先に向けた準備を進めている」と語った。

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