「習近平氏の訪米を前に波紋」 米移民当局の拘禁施設で中国人男性死亡
2019年から米国に不法滞在していた中国籍の男性
暴行容疑で逮捕後、ICE拘禁施設で意識失う
中国「重大な懸念を表明…徹底した調査を要求」

米自治領サイパンで、米移民・関税執行局(ICE)に拘禁されていた中国人男性が、収容からわずか1日後に死亡していたことが分かった。中国政府は米側に対し、徹底した真相究明を求めている。
ICEが2日(現地時間)に明らかにしたところによると、中国籍のウェイ・リエンヨン氏(51)は先月23日午前7時30分ごろ、サイパンの病院の救急外来で死亡した。
サイパンは北マリアナ諸島自治連邦(CNMI)の中心島で、米国の自治領に属する。
ウェイ氏は先月21日、サイパンで5人家族に暴行を加えた疑いで、北マリアナ諸島公安局に逮捕された。
ICEによると、凶器を使用した暴行、公の秩序を乱した罪、暴行・傷害、重傷害などの容疑が適用されたという。
ウェイ氏は翌22日にICEの拘禁施設へ移送され、国外退去手続きに入った。
しかし、その翌朝に意識を失った状態で発見され、病院へ搬送されたものの、その後死亡が確認された。
ウェイ氏は2019年2月、同月中に期限が切れる一時滞在ビザでサイパンに入国し、その後は不法滞在の状態で暮らしていたとされる。
中国政府は今回の死亡事案に懸念を示し、徹底した真相究明を求めた。
在ロサンゼルス中国総領事館は声明で、「今回の事件について米国の関係当局に重大な懸念を表明した」とした上で、「ウェイ氏の死因について迅速かつ徹底した調査を行い、その結果を通知すること、同様の事件の再発防止策を講じること、遺族が死後の手続きを進めるために必要な支援を提供することを求めた」と明らかにした。
今回の事件は、習近平中国国家主席による3年ぶりの米国訪問を前に起きた。
習主席は24日にワシントンを訪れ、ホワイトハウスでドナルド・トランプ米大統領と会談する見通しだ。
今回の訪米は、今年5月に行われたトランプ大統領の中国訪問に対する答礼訪問となる。


