「こちらを攻撃すれば、そちらも攻撃する」イランが米国の石油・ガス施設に報復警告、中東の戦火拡大か
ガーリーバーフ「湾岸の米エネルギー施設、広範囲にわたり攻撃にさらされている」
米、イランのタンカー3隻を攻撃…イランも米軍艦にミサイル攻撃
ホルムズ海峡に新たな「制限区域」設定を予告…原油輸送への支障懸念高まる

イランは、米国による追加攻撃が行われた場合、湾岸地域にある米国の石油・ガス関連施設を報復攻撃する可能性があると警告した。米国とイランが先週末、タンカーや軍艦への攻撃を応酬したのに続き、エネルギー施設まで攻撃対象として挙げられ、中東での戦闘拡大への懸念が再び高まっている。
7日(現地時間)、ロイター通信によると、イランのモハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ国会議長は、米国がイランの資産をさらに攻撃した場合、直ちに報復する考えを示した。ガーリーバーフ議長は「われわれの資産を攻撃すれば、あなた方も攻撃を受ける」と述べ、湾岸地域にある米国の石油・ガス企業や関連施設がイランの攻撃にさらされていると警告した。特に、湾岸地域の石油・ガス生産網は広域に及んでおり、攻撃に対して脆弱だと強調した。
今回の警告は、双方が先週末、海上で再び衝突した直後に出された。米中央軍は5日、イランの主要な原油輸出拠点であるハールク島付近などで、イランのタンカー3隻を攻撃したと発表した。これに先立ち、イラン革命防衛隊も域内で作戦中だった米海軍艦艇を攻撃した。2月28日に戦争が始まって以降、6カ月以上にわたり衝突が続く中、6月に成立した暫定停戦も事実上、機能しなくなっている。
イランは、世界の原油輸送の要衝であるホルムズ海峡への圧力も強めている。イランのモフセン・レザーイー国家安全保障最高評議会事務局長は、近く湾岸地域に新たな「制限区域」を設定し、ホルムズ海峡を通過する新たな航路を公表すると明らかにした。直近10日間にホルムズ海峡を通過した原材料を運ぶ船舶は1日平均10隻で、5月以降で最も少なかった。緊張が高まる中、ブレント原油は7日、1バレル=97.31ドル(約1万4,900円)で取引を終え、取引時間中には98.06ドル(約1万5,100円)まで上昇し、6週間ぶりの高値を付けた。
