食料品の消費税率引き下げ、76%が「政府の説明不十分」

政府の食料品消費税率引き下げ政策について、10人中7人が説明は十分ではなかったと考えていることが分かった。
31日、日本経済新聞はテレビ東京と共同で、28~30日に食料品の消費税率引き下げ後の地方税収や外食業界・農家への対応策について世論調査を実施し、こうした結果が出たと報じた。
調査の結果、政府の説明が「十分だと思わない」との回答は76%で、「十分だと思う」は15%にとどまった。
政府は5日、食料品の消費税率を来年4月から2年間、8%から1%に引き下げる方針を閣議決定した。食料品の消費税率は2029年4月から8%に戻される。
さらに政府は、1%分に相当する額を中低所得層に給付し、「実質的な消費税率ゼロ化」を実現することを決めた。これについて「適切だ」との回答は50%、「適切ではない」は45%だった。
「適切だ」と答えた人のうち64%も、減税の影響を受ける地方や業界への対応策について、説明が不十分だと回答した。
食料品の消費税率を引き下げた後、2年後に元の8%へ戻すことについては、反対が47%、賛成が44%と拮抗した。
「実質的な消費税率ゼロ化」が適切だと答えた人では賛成が44%、反対が49%だった。適切ではないと答えた人では賛成が48%、反対が45%だった。
食料品にかかる消費税8%のうち、国税は6.24%、地方税は1.76%を占める。減税措置によって地方自治体の財政が打撃を受け、住民サービスが低下するとの懸念が出ている。
政府は今回の減税措置について、2027年4月から2年間の時限措置であることを関連法案に明記する方針だ。
ただし、経済状況に応じて減税期間を延長できるようにする「景気条項」は盛り込まない。




