中国洪水で558人不明、高市首相が習近平氏に見舞い書簡
高市首相「一人でも多くの救出と被災者の回復を願う」

日中関係が緊張する中、高市早苗首相は中国の習近平国家主席に洪水の犠牲者を追悼する書簡を送った。
28日付の日本経済新聞や産経新聞などによると、高市首相が27日、習主席と李強首相に書簡を送り、ネパールと中国の国境付近で発生した大規模な洪水と土石流に関して犠牲者と遺族に哀悼の意を表し、被災者に対する見舞いの言葉を伝えたという。
そして、一人でも多くの人が救出され、被災者が一日も早く回復することを願うと伝えた。
高市首相はネパールのバレンドラ・シャハ首相にも同様の書簡を送った。
また、茂木敏充外相も同日、中国とネパールの外相に見舞いの書簡を送った。
これに先立ち、26日、中国国境付近のネパール・ヒマラヤ山岳地帯で大規模な洪水が発生し、多数の死傷者が出た。行方不明者は数百人に上り、捜索作業が続いている。死傷者数はさらに増加する可能性が高い。
一方、昨年11月の高市首相の台湾有事への介入可能性を示唆する発言で悪化した日中関係は、なかなか改善の兆しが見えない。
10月に中国で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を機に高市首相と習主席の接触が注目されていたが、日本側からは否定的な見方が出ている。
金杉憲治駐中国大使は25日、メディアとのインタビューでAPEC首脳会議を機にした両国関係改善を楽観できる状況ではないと述べた。
27日には超党派の国会議員団が訪中し、中国共産党・中央対外連絡部の陸慷副部長と面会したが、陸副部長は高市首相の台湾有事発言の撤回を迫った。
陸副部長は、日本が台湾を巡る認識を変えない限り、中国政府は対日政策を変える考えはないと強調した。

