高市首相、9月の内閣改造で”高市カラー”前面 総裁選へ党内基盤強化
読売新聞「高市首相が人事でフリーハンドを得やすい環境」

高市早苗首相は、来月予定されている内閣改造と自民党役員人事について、「人物本位で、強い政策を見ながら適材適所の人選を行ったつもりだ」と述べた。
高市首相は28日付の読売新聞のインタビューで明らかにした。同紙は、高市首相が今回の人事を通じて「高市カラー」を前面に打ち出した体制を整える考えだと分析した。
昨年10月に就任した高市首相にとって、本格的な人事は今回が2回目で、内閣改造に踏み切るのは初めてとなる。
同紙によると、高市首相が就任した際の人事には、自民党総裁選で高市首相を支持した麻生太郎副総裁の意向が大きく反映された。その後、今年2月の衆院選で高市首相が自民党を「大勝」に導いたことから、今回は高市首相自身の意向を強く反映した人事になると分析している。
特に、来年9月の総裁任期満了に伴う総裁選を控え、党内基盤の強化などを見据えた人事を行うとみられる。
これまでの自民党政権では、内閣改造や党役員人事に際し、各派閥が首相に閣僚や党幹部の推薦名簿を提出するのが慣例となっていた。
しかし、派閥の裏金問題を受け、麻生派を除くすべての派閥が解散した。2024年に改定された自民党ガバナンス・コードには、人事に派閥を関与させない方針も盛り込まれている。
こうした状況を踏まえ、同紙は「首相が人事でフリーハンドを得やすい環境は整っている」と指摘した。
自民党は20~25日、党所属の衆院議員を対象に、政府や党、国会で希望する役職を尋ねるアンケートを実施し、回答を回収した。参院議員からも希望する役職を聞き取り、党幹部が高市首相に伝える予定だ。
一方、内閣改造の時期については、臨時国会の召集日など今後の政治日程を見極めた上で最終調整する見通しだ。

高市首相は9月下旬、国連総会に出席するため米国を訪問する予定で、訪米前の新内閣発足を目指している。
内閣の要である木原稔官房長官は、留任が有力視されている。高市首相の最側近とされる木原氏は、高市首相が重視する情報収集・分析機能の強化など、政策の推進を支えている。
また、高市首相が昨年の自民党総裁選で争った林芳正総務相、小泉進次郎防衛相、茂木敏充外相、小林鷹之自民党政調会長を、内閣や党の要職に起用するかどうかも注目される。
4人はいずれも「ポスト高市」の候補とされており、今回の人事で留任または別の要職に起用される可能性がある。重要ポストに起用することで、総裁選への立候補を事前に抑える狙いもあるとみられる。
高市首相はインタビューで、自らが掲げる「責任ある積極財政」についても強調した。「成長なくして財政の持続可能性は維持できない」と述べ、積極財政によって国内投資を促進する考えを示した。その上で、経済成長と財政規律の両立を目指すとした。
また、食料品にかかる消費税の引き下げについては、十分な財源を確保できるとの確信を示した。2年間引き下げた後は、税率を元に戻す方針を強調した。


