「海外から入るお金が4兆円超」日本の経常収支が大幅黒字、貿易赤字を補った“意外な稼ぎ頭”

2026年7月の経常収支は、2兆9,889億円の黒字となった。日本経済新聞や時事通信が8日、財務省の国際収支統計を基に報じた。
海外とのモノやサービスの取引、投資収益などを総合的に示す経常収支の黒字額は、前年同月から4,026億円増え、15.6%拡大した。
経常収支が黒字となるのは2カ月ぶり。旅行収支の黒字が拡大したほか、海外子会社から受け取る配当金などが増え、全体を押し上げた。
市場では2兆8,698億円の黒字が予想されていたが、実績はこれを上回った。
経常収支は、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支、海外投資に伴う利子や配当を示す第1次所得収支、旅行収支を含むサービス収支などで構成される。
7月の貿易収支は3,999億円の赤字だった。赤字幅は前年同月から2,122億円拡大した。
輸出額は前年同月比24.1%増の11兆2,561億円で、増加額は2兆1,866億円となった。アジアや米国向けの自動車が19.4%増えたほか、半導体を含む電子部品が49.1%、半導体製造装置が40.7%それぞれ増加した。
輸入額は前年同月比25.9%増の11兆6,560億円で、増加額は2兆3,988億円だった。原油が87.8%、半導体などの電子製品が79.7%、非鉄金属が67.6%それぞれ増加し、輸入額が輸出額を上回った。中東での戦争に伴う原油やナフサなどの価格高騰が影響した。
旅行収支を含むサービス収支は5,129億円の赤字だった。赤字幅は前年同月から2,581億円縮小した。
訪日外国人客が前年同月比0.1%増えた一方、海外へ出国した日本人は1.2%減少し、旅行収支の改善につながった。
中国からの訪日客は56.1%減少したものの、夏休みを迎え、韓国や台湾などほかのアジア地域からの旅行者が増加した。
7月の訪日外国人客数は344万2,100人、出国した日本人は119万1,300人だった。
貿易・サービス収支は9,128億円の赤字となった。赤字幅は前年同月から459億円縮小した。
海外投資に伴う利子や配当を示す第1次所得収支は、前年同月から2,357億円増え、4兆2,896億円の黒字となった。海外への直接投資から得た収益が大幅に増加した。
政府開発援助や国際機関への拠出金などを含む第2次所得収支は3,879億円の赤字だった。赤字幅は前年同月から1,209億円縮小した。


