イラン、ヨルダンの米軍基地にミサイル攻撃 トランプ氏「強力に報復」
トランプ氏「強力な攻撃」と報復予告…イラン、ララク島空爆に即反撃「限定的空爆」の中でF-35への脅威・機雷の脅威が再燃…拡大と抑制の間で危うい綱渡り

米国とイランがホルムズ海峡や中東の主要拠点を互いに攻撃し、再び報復の応酬に入った。米軍がホルムズ海峡にあるイランの機雷敷設用発射台を攻撃すると、イランがヨルダンにある米軍基地へミサイルで反撃し、両国間の軍事的緊張が高まっている。
機雷発射台への爆撃にミサイルで反撃…続く「ピンポン報復」
ドナルド・トランプ米大統領は、ヨルダンの米軍基地を攻撃したイランに対し、「強力な攻撃があるだろう」と述べ、強硬な対応を取る方針を明言した。
31日(現地時間)、フォックス・ニュースなどによると、トランプ大統領は報道陣との電話でイランに報復する意向を示し、防空システムがイランのミサイルの大半を迎撃したと強調した。
今回の対立の発端は、ホルムズ海峡の戦略的要衝であるイランのララク島への空爆だった。米国はイラン・イスラム革命防衛隊(IRGC)の機雷敷設用ロケット発射台2基を空爆し、イランはこれに対抗してヨルダンの米軍基地に向けて直ちにミサイルを発射した。米軍による対イラン空爆が再開されてから1カ月で、双方の軍事衝突が再び表面化した。
AI動画で心理戦を展開するトランプ氏…AI動画も投稿、全面衝突への拡大を警戒
トランプ大統領は軍事的圧力とともに、強い言葉やAI動画を使った情報戦も並行して展開している。自身の「トゥルースソーシャル」に、イラン最大の原油輸出拠点であるカーグ島が燃えている人工知能(AI)による合成動画を投稿し、「粉々になっている」と主張した。これに対し、イラン側は「笑わせる話だ」と一蹴するなど、両国の神経戦も過熱している。
一部では、米軍が今回の攻撃で機雷発射台2基だけを標的にした点が注目されている。大規模な全面戦争への拡大を避けながら、イランの海上封鎖能力を抑制する「制御された対立」を意図したとの分析だ。実際、アクシオスなどによると、米中央軍はイランがホルムズ海峡でレーダーやミサイル施設を復旧できないよう、限定的な空爆を実施する案をホワイトハウスに継続的に報告してきたとされる。
F-35をかすめたミサイルの警告…ホルムズ海峡航路は「一触即発」

しかし、衝突が果たして「限定的な水準」にとどまるかは不透明だ。最近、イランが米軍の最新鋭F-35戦闘機を狙って対空ミサイルを発射した事件は、米軍当局に大きな警戒感を抱かせた。ミサイルは命中しなかったものの、イランの軍事力再建能力を脅威と受け止めたためだ。
イランは再び攻撃を受けた場合、より強力に対応すると公言しており、エネルギー輸送の生命線であるホルムズ海峡を巡る両国は強硬姿勢を崩しておらず、対立は当面続く見通しだ。
