サウジ、都市・エネルギー施設攻撃のフーシ派に報復警告

イエメンの親イラン武装組織フーシ派がサウジアラビアの主要なエネルギー施設や民間インフラを攻撃し、少なくとも73人が負傷したとサウジ当局が発表した。
サウジアラビアとサウジ主導の連合軍は、フーシ派に対する報復を強く警告した。
サウジ軍当局とエネルギー省によると、8日(現地時間)に行われた今回の攻撃では、サウジ南部のアブハ、カミス・ムシャイト、ジザン、ナジュランの4都市が攻撃を受けた。一部の石油施設では火災が発生し、操業が一時中断された。サウジアラビア主導の連合軍のトルキ・アルマリキ報道官は、負傷者には女性や子どもも含まれていると発表した。
フーシ派は今回の攻撃について、サウジアラビアが最近、イエメン北西部の支配地域に対して行った数十回に及ぶ爆撃への報復だと主張した。フーシ派は、サウジ軍が過去3日間にアルハズム地域の刑務所を爆撃し、少なくとも11人が死亡したほか、20人余りががれきの下敷きになったとするなど、大規模な空爆を続けていると批判した。
サウジアラビア主導の連合軍は今回の攻撃を「危険な挑発であり、テロ組織による敵対行為だ」と非難し、フーシ派を抑止するために必要なあらゆる軍事的措置を講じると警告した。
イエメン内戦は、約4年間続いていた事実上の停戦が7月に崩れたことで急速に悪化した。フーシ派はサウジアラビアに対する「海上封鎖」を宣言した後、空港や石油施設、紅海を航行するタンカーへの攻撃を繰り返してきた。
特に3日以降、紅海とアデン湾を結ぶ戦略的要衝のバブ・エル・マンデブ海峡周辺の支配権を握ろうとフーシ派が攻勢を強めており、イエメン南西部の沿岸地域では激しい交戦が続いている。これまでに300人以上が死亡し、1万8,500人以上が避難を余儀なくされたとされている。
米国・イスラエルとイランの戦争でホルムズ海峡が事実上、封鎖されている中、サウジアラビアにとって主要な原油輸送ルートである紅海までも軍事衝突に巻き込まれ、世界のエネルギー安全保障への懸念が高まっている。


