南シナ海で緊張高まる…「中国軍、フィリピン航空機に照明弾発射」
フィリピン沿岸警備隊が主張…中国は見解示さず

中国軍が南シナ海の領有権を巡る係争地域であるスビ礁(中国名・渚碧礁)とミスチーフ礁(中国名・美済礁)付近を飛行していたフィリピンの航空機に向け、照明弾を発射したとの主張が出ている。
11日、香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、フィリピン沿岸警備隊(PCG)は前日、中国軍がフィリピンの航空機に向けて複数の照明弾を発射する場面だとして、関連映像を公開した。
この映像は7日、フィリピンの航空機から撮影されたものとされる。
フィリピン沿岸警備隊(PCG)のジェイ・タリエラ報道官はSNSを通じ、「非武装の航空機が南沙諸島の一部地域で海洋状況把握のための飛行を行っていたところ、中国軍が複数の照明弾を発射した」と明らかにした。
PCGによると、中国軍はフィリピン機がスビ礁上空に接近すると無線で警告した後、照明弾を発射した。ミスチーフ礁上空でも同様の措置を繰り返した。
公開された映像には、航空機が人工島に接近する過程で、地上から照明弾とみられる物体が発射される様子が映っている。
その後、この航空機はフィリピンが実効支配するティトゥ島(フィリピン名・パグアサ島)に着陸した。
中国側はフィリピンの主張について、まだ公式な見解を示していない。
これに先立ち、PCGは4月にも、中国軍がミスチーフ礁とスビ礁の上空を飛行していたフィリピンの航空機に照明弾を発射したと主張していた。
当時、フィリピン側はこれを「明白かつ意図的な嫌がらせ行為」と非難した。
スビ礁は南沙諸島西部にあり、ティトゥ島から南西に約26km離れている。中国はここで約4平方キロメートル規模の埋め立てを行い、南沙諸島で2番目に大きい人工島を造成した。
ミスチーフ礁にも大規模な人工島を建設し、滑走路や航空機格納庫、レーダー・通信施設などの軍事施設を配備した。
フィリピンのこうした主張は、南シナ海の領有権問題を巡る中国とフィリピンの対立が高まる中で出された。
最近、南シナ海では両国の沿岸警備隊の船舶や軍艦が相次いで対峙したり衝突したりしており、軍事的緊張が高まっている。

