「シャネル」「オメガ」が並ぶ平壌 北朝鮮に高級品消費が広がる理由
ロシア派兵などで外貨を蓄積、平壌に広がる「誇示的消費」

北朝鮮で高層マンションの建設が増え、高級ブランド品の販売が活発になるなど、「誇示的消費(見栄っ張り消費)」が広がっている。ロシアへの派兵や暗号資産(仮想通貨)の窃取などによって外貨を蓄積しているためだ。
23日、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、北朝鮮・平壌(ピョンヤン)の大城(テソン)百貨店では、オメガの時計やシャネルの化粧品などの高級ブランド品が販売されている。制裁を逃れて中国から商品を仕入れる並行輸入業者が供給しているという。柳京(リュギョン)クムビッ商業センターには、スウェーデン家具大手イケアの商品を販売する非公式店舗も登場した。
今年2月には、平壌に5万戸を建設する事業が5年越しに完了した。松花(ソンファ)地区や和盛(ファソン)地区などに最高80階建ての高層マンション群が立ち並んでいる。米国の外交・安全保障シンクタンク、スティムソン・センターのレイチェル・リー上級研究員は「平壌は裕福で消費志向的な都市になった」とし、「高層ビルや自動車、文化・レジャー施設などが増えている」と指摘した。
北朝鮮は2023年から2025年にかけて、3年連続で3%を超える国内総生産(GDP)成長率を記録した。スティムソン・センターによると、今年1〜5月における北朝鮮の対中輸出は前年同期比68%増の2億8,700万ドル(約456億700万円)を記録した。暗号資産の窃取も北朝鮮経済を潤している。今年上半期だけで6億4,300万ドル(約1,021億8,000万円)相当をハッキングで奪い取ったと推定されている。


