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2026年9月12日(土) 東京 --

フーシ派、紅海の拠点を占領…ホルムズ海峡まで「原油輸送の二重ボトルネック」

1日400万バレルの輸送が滞る恐れ

スエズ運河を迂回すれば費用さらに増加

引用:AFP通信
引用:AFP通信

イランの支援を受けるイエメンのフーシ派が紅海の拠点港湾都市モカを占領し、バブ・エル・マンデブ海峡へ向かう要衝ハニシュ諸島まで進出したことで、ホルムズ海峡と紅海の「二重ボトルネック」により原油輸送に支障が生じるリスクが高まった。スエズ運河を迂回する経路は依然として残されているものの、距離や時間、費用の増加は避けられない。

10日、ロイターやAFP通信などによると、フーシ派は4年間続いた停戦の終了を宣言してから1カ月余りでモカを陥落させ、ハニシュ諸島まで掌握したと主張した。「モカコーヒー」の原産地としても有名なモカは、バブ・エル・マンデブ海峡へ進出するための橋頭堡となる場所だ。形式上はイエメン政府に所属し、アラブ首長国連邦(UAE)から資金や武器などの支援を受ける「西海岸連合軍」の部隊が防衛してきた。

紅海からバブ・エル・マンデブ海峡へ向かう航路上に位置するハニシュ諸島は、ズカール島、大ハニシュ島、小ハニシュ島など3つの主要島とその他の付属島からなる。これらの島を掌握すれば、海峡を通過する船舶が短距離ミサイルや自爆型無人航空機(ドローン)などの直接射程内に入る。

ただ、フーシ派がハニシュ諸島まで占領したかについては報道が分かれている。スペインEFE通信は「ズカール島、大ハニシュ島、小ハニシュ島まですべて占領した」と報じた。一方、ドイツDPA通信によると、イエメン政府関係者は依然として政府軍が掌握していると一蹴した。

米国の安全保障分析機関イーグル・インテリジェンスは、今回の状況をホルムズ海峡とバブ・エル・マンデブ海峡という2大原油輸送ルートが同時に脅かされる「二重の海上ボトルネック」危機と位置付けた。米国とイランの戦争でホルムズ海峡がふさがれると、中東の産油国は輸出分を紅海側のパイプラインに振り向け、バブ・エル・マンデブ海峡を通じて1日400万バレルを輸送していた。

バブ・エル・マンデブ海峡がフーシ派に完全掌握された場合、残るのはスエズ運河を迂回するルートとなる。しかし、このルートではアフリカの喜望峰まで回る必要があるため、航海時間が2~4週間長くなり、輸送費も1バレル当たり5ドル(約770円)以上増加する。先月時点でサウジアラビアの原油輸出量は1日320万バレルだったことから、1日当たり1,600万ドル(約24億5,700万円)以上の追加費用が生じることになる。一方、米財務省は同日、イランの代理勢力を支援したとして中東地域の企業などを特別指定国民(SDN)に指定した。

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