フーシ派、サウジ南部のアラムコ施設を攻撃と主張 ドローン4機発射

イエメンの親イラン派武装組織フーシ派が、サウジアラビア南部のジャザンにある国営の石油企業アラムコの製油施設をドローンで攻撃したと、新華社やタイムズ・オブ・イスラエル、ミドル・イースト・アイが9日に報じた。
各メディアは、サウジアラビア国営通信SPAの報道として、フーシ派がこの日、ジャザンに向けてドローン4機を発射し、アラムコの製油施設や淡水化施設、発電所、給油所などを標的にしたと伝えた。
SPAによると、サウジアラビア主導の連合軍の当局は、フーシ派がジャザンに対して攻撃を行ったが、現時点で人的な被害は発生していないと明らかにしたという。
連合軍の当局は、フーシ派のドローンが、ジャザンにあるアラムコの施設や、アルシュカイクの淡水化の施設、ジャザン近郊のダフラン・アルジャヌーブ発電所、ハミース・ムシャイトの給油所などを攻撃しようとしたと確認した。SPAは、アルジャヌーブ発電所で発生した火災を消防隊員が消火する写真と映像を公開した。
連合軍は、フーシ派のドローンがイエメン近くの上空で迎撃され破壊されたとし、ジャザンに向かっていた弾道ミサイル1発も阻止したと発表した。
フーシ派は声明を出し、ジャザンのアラムコの製油施設に対するドローンの攻撃を自らが実行したと主張した。今回の攻撃は、サウジアラビアのドローンがイエメン領空を飛行したことへの報復の措置だと、フーシ派は強調した。
先に、サウジアラビアのエネルギー省はこの日未明、ジャザンのアラムコの製油施設で火災が発生し、消防隊が消し止めたと発表した。火災の原因は具体的に明らかにせず、負傷者はいなかったと伝えた。
ジャザンはサウジアラビア南部の紅海の沿岸にあり、イエメンの国境に近い。
フーシ派の攻撃は、サウジアラビアの首都リヤドにある製油施設がドローンの攻撃を受けてから2カ月ぶりだ。これまでフーシ派は、連合軍の主軸であるサウジアラビアの空港や石油の施設をたびたび攻撃してきた。
サウジアラビアは、国際的に認められたイエメン政府を支援するため、連合軍を率いている。イエメン政府とフーシ派は2014年半ば以来、内戦を続けている。
イエメンの内戦では、直接的、間接的な被害を合わせて数十万人が命を落とし、数百万人が住む家を追われた。国連はイエメンを、世界最悪の人道危機の地域と位置づけている。


