習近平氏、江沢民氏の功績を称賛 生誕100年で党結束を強調、長期政権へ地盤固め
生誕100周年を機に「権力固め」
記念演説で「並外れた勇気に学ぶべき」
「天安門事件」鎮圧の功績を称賛
香港返還、台湾独立反対の功績も評価
党大会を控え習主席を中心とした結束呼びかけ

事実上の4期目入りに向けた準備を進めている中国の習近平国家主席が、中国の江沢民元国家主席の功績を称え、内部の結束を呼びかけた。習主席は17日、江元主席の生誕100周年を迎え、北京の人民大会堂で開かれた記念大会で「江元主席の並外れた勇気と決断力に学ばなければならない」とし、「激しい風や暴風雨に積極的に立ち向かい、急速な経済発展と社会の安定という2つの奇跡の新たな章を引き続き切り開かなければならない」と強調した。
習主席は、江元主席を中心とする「上海閥」の関係者を粛清し、「一強体制」を固めてきたが、今回の演説では江元主席の政治的遺産を継承するよう呼びかけた。こうした「江元主席への称賛」は、来年秋に開かれる第21回全国代表大会(党大会)で4期目入りを目指すとみられる習主席が、自身を中心に党の結束を強化しようとする意図が込められているとの分析が出ている。習主席は、今年10月の中国共産党第20期中央委員会第5回全体会議(5中全会)を控え、さらに権力基盤を固めている様子だ。
江元主席は、1989年の中国の民主化運動「天安門事件」が武力で鎮圧された直後に中国共産党総書記に就任し、2002年まで党の最高指導者として君臨した。習主席は演説で、天安門事件を「国際情勢が急激に変化し、中国内で深刻な政治的風波が発生した1980年代末から1990年代初めにかけての重大な試練だ」と遠回しに表現し、「江元主席は(中国共産党)党中央の正しい政策決定を断固として支持し、実行した」と評価した。当時の党の強硬な対応方針に忠実に従った江元主席を通じ、党への忠誠を強調したものとみられる。習主席は、江元主席が退任後も党中央の活動と反腐敗闘争を断固として支持したと紹介した。
習主席は続けて「反分裂、『台湾独立』反対という重大な闘争を力強く展開した」とし、香港とマカオの返還や台湾独立反対を巡る江元主席の功績も高く評価した。特に江元主席の台湾に対する強硬な姿勢について「世界の多極化と経済のグローバル化が正しい方向に進むよう推進した」と述べた。
この日の記念式典には、中国の温家宝元首相、王岐山元国家副主席、張高麗元副首相ら国家級の指導者が出席したが、胡錦濤元国家主席は健康上の問題で欠席した。中国が歴代指導者の生誕100周年を記念したのは、毛沢東氏、周恩来氏、劉少奇氏、朱徳氏、鄧小平氏、陳雲氏に続き、江元主席が7人目になる。

