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2026年9月10日(木) 東京 --

「トランプ氏の名前を削除」トランプ氏が支持する接戦区の共和党候補7人、選挙サイトを変えた理由とは

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ/ChatGPT
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ/ChatGPT

ドナルド・トランプ米大統領が11月の中間選挙を前に、共和党候補の支援に本格的に乗り出す考えを示しているが、肝心の一部接戦区の候補は選挙サイトからトランプ大統領の名前や写真を削除したり、関連する表現を減らしたりしている。

トランプ大統領は共和党の中核支持層を結集する上で依然として強い影響力を持つ一方、無党派層や中道層にはむしろ重荷となりかねないとの判断が背景にあるとみられる。

7日(現地時間)、フィナンシャル・タイムズ(FT)やワシントン・ポスト(WP)などによると、共和党内では、トランプ大統領の低い支持率が中間選挙の接戦区に出馬する候補に悪影響を及ぼすとの懸念が強まっている。一部の共和党議員は、テキサス州ダラスで開かれる党の行事への出席も避けているという。

一方、トランプ大統領は選挙支援への意欲を積極的に示している。2日にホワイトハウスで共和党議員らと会談した際には、約35の主要選挙区に言及し、選挙運動に積極的に乗り出す意向を示した。さらに4日には、自身のスーパーPAC「MAGA Inc.(マガ・インク)」の資金のうち4億~5億ドル(約612億4,300万~765億5,400万円)を中間選挙の支援に投入すると発表した。

トランプ大統領の写真・「MAGA」の文言が消えた選挙サイト

引用:ベルトラン・フォー・コングレスのホームページ
引用:ベルトラン・フォー・コングレスのホームページ

しかし、一部候補の動きはこれとは逆だ。WPが接戦区の共和党下院候補の選挙サイトを分析したところ、少なくとも7人がトランプ大統領や主要政策への言及を削除したり、目立たない形に変更したりしていた。

フロリダ州から出馬する共和党候補のマイク・ベルトラン氏のサイトには、今年の夏まで、トランプ大統領の2016年大統領選勝利に触発されて政界入りしたとの説明とともに、「トランプ大統領と共に歩んできた」との記述が掲載されていた。

しかし、最近のサイト刷新でこうした表現やトランプ大統領の写真、「アメリカ・ファースト」の文言は削除された。代わって、生活費や税金、医療費など、地域の有権者が身近に感じる課題を前面に出している。

ミシガン州の接戦区から出馬するマイク・ブシャール氏も、共和党の予備選前にはサイト上部にトランプ大統領から支持を受けていることを大きく掲げていたが、予備選後はトップページからその文言を削除した。

アイオワ州のジョー・ミッチェル氏も、自らを「MAGA運動の信頼される声」と紹介していた表現を削除し、ワシントンの政治や庶民の暮らしに関わる問題を強調する内容へとサイトを改めた。

候補陣営は、こうした変更について「トランプ大統領と距離を置く動き」との見方を否定している。一部の陣営は、予備選終了後に本選向けにサイトを通常通り刷新しただけだと説明し、トランプ大統領からの支持についても、別のページやSNSでは引き続き強調していると反論した。

共和党中核支持層では強いが…無党派層が課題

候補らが頭を悩ませている背景には、トランプ大統領に対する有権者の評価が二極化していることがある。

最近の世論調査では、トランプ大統領の政権運営に対する支持率は30%台半ばまで低下し、特に物価や生活費への負担感、長期化するイラン戦争などが支持率に悪影響を及ぼしている。ロイター通信は、中間選挙まで約2カ月となる中、トランプ大統領の低い支持率が共和党候補にとって大きな重荷になっていると分析した。

特に無党派層の動向が鍵となる。最近の調査では、無党派層の約半数が、トランプ大統領が支持する候補であれば、その候補に投票する可能性が低くなると回答した。

一方、共和党の中核支持層におけるトランプ大統領の影響力は依然として絶大だ。トランプ大統領が支持した候補の多くが党内予備選で勝利しており、共和党の選挙組織もトランプ大統領と距離を置くのではなく、その支持層を投票所に呼び込む戦略を維持している。WPは、候補らがトランプ大統領から完全に離れるのではなく、本選で必要となる中道層を取り込むため、露出の度合いを調整していると分析した。

結局、共和党候補が抱える課題は明確だ。トランプ支持層をつなぎ留めつつ、トランプ大統領に否定的な無党派層も取り込まなければならない。トランプ大統領が選挙支援を拡大するほど、接戦区候補によるこうした綱渡りの姿勢も、さらに鮮明になるとみられる。

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