「勝利は非常に近い」ロシアが強気発言 ゼレンスキー氏は米国の新たな和平案に期待

ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は8日(現地時間)、首都キーウを訪れた米国の特使らから、ロシアとの戦争終結に向けて「非常に良く、価値のあるアイデア」がいくつか提示されたと述べた。
また、米国のドナルド・トランプ大統領と2週間以内に会談することへの期待も示した。
一方、ロシア大統領府(クレムリン)のドミトリー・ペスコフ報道官は記者団に対し、ロシアはウクライナで掲げた目標を必ず達成すると述べ、4年半に及ぶ戦争でロシアが勝利目前にあるとの考えを示した。
これに対し、ウクライナと西側諸国の関係者は、ロシアが近く戦争に勝利するとの見方は事実ではないとしている。
米国のスティーブ・ウィトコフ特使とジャレッド・クシュナー特使は5日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と3時間以上にわたって協議した。その翌日の6日にキーウを訪れ、ゼレンスキー大統領と会談した。
ただ、この会談が戦争を近く終結させる突破口につながったとはみられていない。交戦する両国は8日、互いの首都への攻撃停止を終え、再び攻撃を行った。
ゼレンスキー大統領は、国連総会が開かれる今月20日ごろにトランプ大統領と会談することを期待している。

記者団の質問に答える録音メッセージでは、「クシュナー特使が言及した和平パッケージと新たなアイデアには、率直に言って、非常に良く価値のあるものがいくつかある」と述べた。
提案の内容は当面非公開とされるが、ゼレンスキー大統領は今秋、ウクライナ、ロシア、米国による3者交渉チームが設けられることへの期待も示した。
一方、ロシアは最近の交渉の進展に対し、より慎重な姿勢を示している。ペスコフ報道官は「われわれは勝利が非常に近いと考えている。われわれの軍の潜在力に大きな自信を持っている」と記者団に語った。

