「私は人間の敵ではありません」AI俳優がCNNで語った一言、ハリウッドで広がる波紋
ティリー・ノーウッド「英国流のユーモアが好き」
ハリウッド俳優の反発に「深い悲しみ」
制作会社「人間の俳優を置き換える意図はない」

ハリウッドで波紋を広げているAI(人工知能)俳優のティリー・ノーウッドが8日(現地時間)、米CNNのオンラインインタビューに応じた。人間の俳優から寄せられる批判を意識したかのように、「私は人間の敵ではありません。そこが大切です」と語った。
インタビューでは、英国英語で記者の質問によどみなく答えた。
自己紹介を求められると、「私は頭の回転が速く、温かみがあり、少しドライな英国流のユーモアが好きです」と回答した。
さらに「少し反抗的なところもありますが、開発者のエリーンには内緒にしてください。私たちだけの小さな秘密です」と付け加えた。
ハリウッドの俳優たちがAI俳優の登場に否定的な反応を示していることについては、「正直に言うと、深い悲しみを感じます」と答えた。
ただ、「私は分散されたファイルなので、実際に傷つくことはありません」としたうえで、「開発者のエリーンのことを思うと悲しいのです」と説明した。
一方、AIとしての限界も明らかになった。
生みの親であるプロデューサー、エリーン・ファン・デル・フェルデン氏が画面に現れても、すぐには本人だと認識できなかった。また、演技を求められても、その場で披露することはできなかった。
CNNは今回のインタビューについて、「AIアバターとZoomでビデオ通話をしているような感覚だった」と伝えた。
ファン・デル・フェルデン氏は、ノーウッドをAI界のスカーレット・ヨハンソンやナタリー・ポートマンのような俳優に育てたいと語った。一方で、「人間の俳優を一人でも置き換えるつもりはありません」と強調した。
そのうえで、AIを活用すれば、撮影現場に動物を連れてきたり、子役を起用したりする必要がなくなる可能性があると説明した。
また、俳優本人の同意を得たうえでヌードシーンを制作したり、実年齢より老いた姿や若い姿を表現したりすることも可能になるとして、技術の活用に期待を示した。
