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2026年8月21日(金) 東京 --

ソフトバンクG、個人向け社債1兆円 国内最大、年利4%台後半か

国内企業で過去最大、金利は年4%台後半の見通し

スイスABBのロボティクス事業買収へ

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長執行役員が、国内企業として過去最大規模となる1兆円の個人向け社債の発行を進めている。人工知能(AI)を巡る投資競争が激化するなか、家計が保有する巨額の預金を呼び込み、大規模な投資資金を確保する戦略だ。

18日付の日本経済新聞によると、SBGは償還期間7年の個人向け社債の発行を準備している。金利など具体的な条件は9月初めに決定する予定だ。SBGによる個人向け社債の発行は、今年4月と6月に続いて3回目となる。

今回の発行額1兆円は、国内企業の個人向け社債として過去最大となる。これまでの最高額も、SBGが昨年発行した6,000億円だった。機関投資家向けまで含めると、2020年にNTTファイナンスが発行した1兆円と同水準だ。

調達資金は、既存社債の償還やAI関連投資に充てられる見通しだ。SBGはAIがロボットを自律的に制御する「フィジカルAI」を重点投資分野に位置付けており、スイスのABBからロボティクス事業を54億ドル(約8,610億円)で買収する計画を進めている。

米OpenAIへの追加出資に向け、日本と米国の金融機関から借り入れたブリッジローンの返済に充てる可能性もある。SBGは10月までに総額10兆円規模の資金を投じる計画で、その一部を短期借入によって賄っている。

大規模な借り入れが可能な背景には、保有資産の価値上昇がある。傘下の半導体設計会社Armの株価上昇により、SBGの保有株式価値に対する純有利子負債の比率(LTV)は6月末時点で13%となり、3月末から4ポイント低下した。これにより、追加で負債を増やす余力が生まれた。

一方、金利負担も重くなっている。市場では、今回発行する7年物社債の金利が年4%台後半に達するとの見方が出ている。SBGが昨年発行した7年物社債の金利は3.98%で、2024年12月発行分は3.15%だった。

世界的なAI投資競争が過熱するなか、大手テクノロジー企業も相次いで社債の発行を増やしている。さらに各国政府による防衛費の拡大や減税政策で国債発行も増加しており、世界の債券市場では資金調達を巡る競争が一段と激しくなっている。

インフレと金利上昇を背景に、個人投資家の債券投資需要も高まっている。今回のSBGによる発行分を含めると、今年の個人向け社債発行額は2兆8,000億円に達し、昨年1年間の規模を上回って過去最大を更新する見通しだ。

定期預金金利を引き上げる銀行、個人向け国債の発行を増やす政府、高金利の社債を発行する企業が一斉に個人資金の取り込みを図っている。国内の金融市場では、家計資金を巡る「争奪戦」が一段と激しさを増している。

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