「ベルギーから中国へ半導体技術を持ち出した?」52歳の男を産業スパイ容疑で起訴、欧州で広がる警戒
ベルギーで中国出身の幹部を逮捕…「コピー・トゥ・チャイナ」に警戒

欧州で先端半導体技術を中国に不正流出させる産業スパイの動きが表面化し、当局が警戒を強めている。
7日(現地時間)、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)やフィナンシャル・タイムズ(FT)などによると、ベルギー連邦検察は同日、ベルギーと中国の二重国籍を持つ52歳の男を、産業スパイ行為や犯罪組織への関与、企業秘密の漏えいなどの容疑で起訴した。
ベルギー検察は、男がベルギーの主要半導体企業「BelGaN(ベルガン)」で上級研究職として勤務しながら、中国企業に先端技術を流出させようとしたとみている。特に、男がBelGaNで働き始めて間もなく、中国の半導体企業でも取締役の肩書で活動していた形跡があることに注目しているとされる。
BelGaNは窒化ガリウム(GaN)半導体を手掛ける企業で、米多国籍企業オン・セミコンダクター(ON Semiconductor)から関連製造施設を買収し、窒化ガリウム技術の獲得に成功した。しかし、スパイ事件の発生後、2024年7月に破産した。
WSJは、こうした手口について、ベルギーの安全保障当局が今年初めに警戒を呼びかけた手法に当たると分析した。いわゆる「コピー・トゥ・チャイナ(Copy to China)」戦術で、ベルギー企業に投資して特定の技術を手に入れた後、中国に別の企業を設立し、同じ技術をより大規模に開発する手法だという。
ベルギー検察は今回のスパイ事件に共犯者がいるとみて、捜査を拡大している。在ベルギー中国大使館と中国の欧州連合(EU)代表部は、今回の発表について見解を示していない。



