インド、ロシア製Su-57の購入提案を拒否 国産ステルス機開発を優先

ロシアの最新鋭ステルス戦闘機Su-57(スホーイ-57)の有力な輸出先とされていたインドが、購入の提案を拒否したことが分かった。4日(現地時間)、ウクライナメディア「キーウ・ポスト」など海外メディアは、インドがSu-57Eの購入提案を拒否し、代わりに既存の戦闘機戦力の近代化と、独自のステルス戦闘機開発を進めることを決めたと報じた。
実際、インドのラジェシュ・クマール・シン国防次官は最近、自国で生産しているSu-30MKI戦闘機の性能向上と、国産の先進中型戦闘機(AMCA)開発プログラムに注力する方針を明らかにしたとされる。ロシアはこれまで、Su-57Eをインドに売り込むため、現地生産や技術移転まで含む異例の提案を行っていた。
特に、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は今年6月、Su-57について、「この戦闘機はわれわれ(ロシアとインド)の共同開発機になる可能性もあった」とした上で、「インドと協力し、供給やさらなる開発を進める用意がある。これにはいかなる制約も制限もない」と述べた。もともとロシアとインドは2007年、先進ステルス戦闘機を開発するため、第5世代戦闘機の共同開発プログラムを開始した。しかし、10年以上にわたる交渉の末、インドは費用や技術移転、性能を巡る問題を理由に、2018年に同プロジェクトから撤退した。最大の顧客と目されてきたインドが事実上購入を拒否したことで、ロシアが強力に推進してきたSu-57の輸出に支障が出ることは避けられないとみられる。
Su-57は、米国のF-22ラプターに対抗するために開発されたロシア初の第5世代多目的ステルス戦闘機だ。このうちSu-57Eは輸出仕様で、専門家は米国のF-35や中国のJ-20ステルス戦闘機と競合するとみている。現在までにSu-57Eの輸出先として知られているのはアルジェリアだ。実際、今年2月にはソーシャルメディア上で、アルジェリア空軍のSu-30戦闘機がSu-57型戦闘機とともに飛行する様子が公開された。
西側の軍当局から注目を集めているSu-57は、内部兵装庫に空対空・空対地ミサイルを搭載することができ、北大西洋条約機構(NATO・ナトー)は「フェロン」(Felon)というコードネームを付けた。Su-57は全長20.1m、翼幅14.1mで、最高速度はマッハ2.0に達する。これまでロシア国営メディアは、Su-57の性能について、米国のF-22やF-35といった第5世代ステルス戦闘機と同等か、それ以上だとたびたび主張してきた。
特に、Su-57のロシア空軍への実戦配備は段階的に進められており、2020年12月に最初の量産機が引き渡されて以降、現在までに20機余りが引き渡されたと推定されている。報道によると、Su-57はウクライナとの戦争でも長距離空対地・空対空ミサイルの発射任務などに断続的に投入されたが、目立った活躍はほとんど見られなかった。


