ボロボロのロシア貨物船が黒海を漂流…攻撃後、トルコ海岸まで流れ着く

ロシア沿岸で攻撃を受けたロシア船籍の大型貨物船が黒海を漂流し、トルコの海岸に座礁した。
トルコメディアが30日(現地時間)に報じたところによると、同日、全長108メートルの同船は、イスタンブールのシレ地区にあるアラカル海岸で座礁した状態で発見された。
報道によると、同船はロシアの主要な海軍・海上物流拠点であるノボロシースク港付近で攻撃を受けた。攻撃後、乗組員は大きく損傷した船を放棄し、救命ボートで脱出した。
乗組員が全員脱出した無人の船はトルコ沿岸に向かって漂流し始め、最終的に激しく損傷した状態で海岸に乗り上げた。
公開された写真や映像を見ると、同船は無人のまま海上を漂流し、船体の各所にはさびが目立つ。甲板や船首には、攻撃による残骸や焼け焦げた跡がはっきりと残っている。
通報を受けて現場に駆け付けたトルコの救助隊は、座礁した船の周辺を封鎖し、調査に着手した。トルコ国防港湾庁によると、同船は航行できないほど深刻な損傷を受けており、特に船長室が真っ黒に焼けていることから、同部分が攻撃の標的だった可能性をうかがわせる。
ウクライナのUNITED24 Mediaは31日、「トルコ当局はロシア海域で最初の攻撃が発生した正確な時期や、退避した乗組員の行方を把握できていない」と伝えた。
現在、トルコ沿岸に座礁したロシア貨物船を撮影した映像は、SNSを通じて急速に拡散している。
ウクライナ軍は、トルコに座礁したロシア船に関する公式見解を示していない。
ウクライナのドローン攻撃になすすべないロシア黒海艦隊
ウクライナは2026年に入り、黒海全域でロシアの貨物船やタンカー、軍艦などを狙った作戦を継続的に実施しており、このうち相当数の作戦が成功している。
実際、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は8月12日、SNSで「黒海におけるロシア艦隊の最後の主要拠点であるノボロシースク海軍基地を狙った異例の作戦を実施した」と明らかにした。

ロシアは戦争初期、ウクライナ軍がクリミア半島セバストポリにある黒海艦隊の主要基地を相次いで攻撃したことを受け、相当数の艦艇をノボロシースクに移動させた。
これに対し、ウクライナは戦争開始以降、自国で開発した空中・海上ドローンを活用してロシアの軍艦やタンカーなどを攻撃し、黒海でロシア海軍の活動を制限してきた。

ゼレンスキー大統領が言及した「異例の作戦」は、ウクライナのドローン数百機がノボロシースクやアナパ、ゲレンジクなどを同時に攻撃した作戦で、特にノボロシースクは、ロシアの海軍基地と主要な石油輸出拠点がある場所として知られている。
今回トルコ沿岸に座礁したロシア貨物船もノボロシースク港を出港していたことが確認されたが、同船が攻撃を受けた時期が、ゼレンスキー大統領が言及した作戦と一致するかどうかは確認されていない。
UNITED24 Mediaは「ウクライナ軍による度重なる空襲で被害を受けた黒海艦隊所属の複数の艦艇、特に上部構造物が損傷した状態で偽装網に覆われたモルニヤ級ミサイル艇1隻と複数のソ連製上陸艦が、現在ロシアに占領されているセバストポリ湾に退避しているとみられる」と伝えた。

