トランプ氏、イランに「降伏」要求 60日間の交渉期限切れ、ホルムズ航路でオマーンにも警告
「60日間の交渉期限切れ」イランに降伏要求イランとのホルムズ航路交渉を巡りオマーンに警告

米国とイランによる「60日間の停戦交渉」が期限を迎えるなか、米国のドナルド・トランプ大統領は17日(現地時間)、イランの核兵器保有を阻止することが米国の最優先目標だとして、イランは「白旗を掲げて降伏すべきだ」と述べた。トランプ大統領は同日のFOXニュースとのインタビューで、イランとの戦争について「急ぐ必要はない。中間選挙は私の考えとは何の関係もない」と述べた。
また、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」では「第一の目標は、これまでもそうだったし、これからも変わらず、イランがいかなる方法、形態、形式であれ核兵器を保有できないようにすることだ」と表明した。イランを相手に時間に追われて交渉することはなく、非核化という目標からも後退しない姿勢を強調したものとみられる。
トランプ大統領はインタビューで「彼らはポーカーがうまいが、死にかけている」とも述べた。イランは交渉で本音を隠すことに長けているものの、実際には長期化する戦争で相当な圧力を受けているとの趣旨の発言とみられる。さらに「我々がこれまで使用した兵器はごくわずかな水準だ」とし、メディアが指摘する兵器不足への懸念を一蹴した。
米国とイランが停戦に関する了解覚書(MOU)に基づき、60日間の交渉期間に入ったのは6月18日だった。イランの核開発計画の行方など包括的な内容を盛り込んだ最終合意案について、延長の可能性を残した上で、最長60日間交渉することで合意した。しかし、合意ムードは長く続かなかった。米国は7月初め、イランがホルムズ海峡を通過する商船を攻撃したとして、米国がイランを攻撃し、イランも中東の米同盟国や域内の米軍基地を空爆して反撃した。

この日でMOUの締結から60日になったが、両国間の水面下での交渉は進展を見せておらず、むしろホルムズ海峡の管轄権を巡る緊張は一段と高まっている。FOXニュースによると、トランプ大統領はイランとの交渉におけるオマーンの役割について問われ、「ホルムズ海峡を巡る交渉の妥結を妨げるのであれば、オマーンを爆撃する」と警告した。
イラン外務省は17日、オマーンとホルムズ海峡の航路を巡る交渉を進めており、新たな航路の「地図」について合意したと明らかにした。ホルムズ海峡は、イラン戦争前まで1日約2,000万バレルの原油が通過する、ペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ重要な航路だった。
しかし戦争直後、イランは従来の航路を封鎖し、海峡北部に新たな航路を設定して、船舶にその航路のみを利用するよう強制した。さらに船舶の通航を規制したことで、海峡を通航する船舶は1日平均130隻から、その10分の1以下に減少した。


