「約1カ月ぶり」米軍がイラン攻撃を再開 ホルムズ海峡で再び高まる緊張
米軍「革命防衛隊の標的を攻撃」イラン軍「後悔することになる」と報復予告

米軍がイランに対する軍事攻撃を再開した。7月にドナルド・トランプ米大統領の指示で対イラン攻撃を停止して以来、約1カ月ぶりとなる。イラン側も直ちに強力な報復を予告し、中東地域の軍事的緊張が再び高まっている。
対イラン軍事作戦を統括する米中央軍(CENTCOM)は1日(現地時間)、「X(旧ツイッター)」を通じ、「米軍は米東部時間の正午、イラン革命防衛隊(IRGC)の標的に対する攻撃を開始した」と発表した。
米中央軍は「今回の攻撃は、IRGCが最近、ホルムズ海峡を航行する民間船舶や中東地域に展開する米軍兵士に対する攻撃を試みたことを受けた措置だ」と説明した。
イラン国営IRIBによると、同日、イラン南部の主要港があるバンダルアバスや、ホルムズ海峡に位置するゲシュム島で爆発音が聞かれた。約1時間後には、ゲシュム島やラバン島などでも爆発音が確認されたという。
IRIBは、イラン南東部ジーロフトにある民間空港も攻撃を受けたと報じた。
イラン軍は直ちに反発した。
革命防衛隊のホセイン・モヘビ報道官はXで、「侵略者には厳しい懲罰が待っている。米国は今回の新たな攻撃を後悔することになる」と強く警告した。
イラン軍を統合指揮するハータム・アルアンビヤ中央司令部も声明を発表し、「米軍という敵に重い代償を払わせる」としたうえで、「シスタン・バルチスタン州とホルモズガン州を空爆した卑劣で邪悪な米国の敵に、壊滅的かつ致命的な打撃を与える」と警告した。
声明ではさらに、「われわれはいかなる状況でもイラン国民の権利について妥協することはないと繰り返し表明してきた。その決意は揺るがない」とし、「敵国である米国は甚大な代償を払うことになる」と強調した。
今回の攻撃は、米軍が先月30日、ホルムズ海峡のララク島にあるIRGCの機雷敷設用ロケット発射台2カ所を攻撃してから、わずか2日後に行われた。
当時、イランは報復として、ヨルダン国内にある米軍駐留の空軍基地2カ所に複数のミサイルを発射した。マフラクのキング・フセイン空軍基地とアズラク空軍基地の技術インフラや整備施設、戦闘機の駐機施設などが標的になったとされる。
今回の米軍による攻撃は、これに対する報復の意味合いがあるとみられている。
これに先立ち、トランプ大統領も前日、FOXニュースの記者との電話インタビューで、イランに対して強力な攻撃を行うとして報復を予告していた。
米国とイランの武力衝突が約1カ月ぶりに再開したことで、中東情勢は一段と不安定になる可能性がある。
特に、イランがさらなる報復に踏み切る可能性が指摘される中、世界の原油輸送の要衝であるホルムズ海峡をめぐる緊張も一段と高まるとみられる。
