「トランプ氏に頼らない」共和党議員が党大会を相次ぎ欠席 11月激戦区で距離
トランプ氏の支持率が過去最低を記録する中当落が見通せない激戦区の共和党候補ら「地元で選挙運動を続ける」

米国で11月3日の中間選挙を控える中、ドナルド・トランプ大統領が共和党候補を支援するため、異例となる党大会の開催を発表したものの、厳しい選挙戦を強いられている共和党議員の多くが参加しない予定だと、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が2日(現地時間)報じた。
トランプ大統領は党大会の開催計画を発表した際、「歴史的なイベント」「これまでにない大規模集会」になるとアピールしていた。
しかし、トランプ大統領の支持率が過去最低水準を記録する中、全米の激戦区から出馬する共和党の上下両院議員の複数が、テキサス州ダラスで開かれる党大会には参加せず、地元選挙区で選挙運動を続ける意向を明らかにした。
カリフォルニア州選出のデービッド・バラダオ下院議員は、「私はこれまで党大会に一度も参加したことがない」と述べた。
同氏の選挙区は昨年、民主党支持者がより多くなるよう区割りが変更され、共和党議員の中でも特に再選が危ぶまれる一人となっている。
トランプ大統領が選挙での勝利に役立つと期待しているかと問われると、バラダオ氏は、トランプ氏には「頼っていない」と答えた。
オハイオ州選出のマックス・ミラー下院議員は、「招待は受けたが、選挙運動と家族との時間のため地元に残る」と語った。
ミラー氏は、元妻と幼い娘に対する家庭内暴力疑惑が浮上したことで選挙運動に大きな打撃を受け、厳しい状況に置かれている。
フロリダ州選出のマリア・エルビラ・サラザール下院議員は、党大会への出席についてまだ決めていないとした上で、「私に投票してくれる南フロリダの有権者と一緒にいたい」と述べた。
アリゾナ州選出のフアン・シスコマニ下院議員は、10日に民主党の対立候補との討論会を予定しているとして、党大会よりもそちらを優先する考えを示した。
このほかにも、党大会の日程と別の予定が重なっている共和党議員は複数いる。
下院共和党指導部の元高官補佐官は、共和党議員の多くがダラスで党大会に1週間を費やすよりも、地元選挙区で有権者と直接接触する方が有益だと考えているとし、自身もその判断に同意すると語った。
一方、共和党全国委員会(RNC)のナタリー・バルダサーレ報道官は、共和党議員らが相次いで党大会への参加を見送っているとの見方を否定した。ただし、出席者名簿の提供は拒否した。
再選が危ぶまれている共和党議員の中には、党大会への参加が見込まれている人物もいる。
ニューヨーク市北部を選挙区とするマイク・ローラー下院議員は、これまでトランプ大統領との距離を取ろうとしてきた。トランプ氏が自身を「厄介者」と呼ぶ内容を盛り込んだ選挙広告も流している。
ローラー氏は、不法移民によって娘を殺害されたという選挙区の有権者2人を、今回の党大会で「紹介する」と明らかにした。
このほか、再選が危ぶまれているペンシルベニア州選出のロブ・ブレスナハン下院議員と、オハイオ州選出のジョン・ハステッド上院議員も党大会で演説する予定だ。
激戦となっているミシガン州の上院選に出馬しているマイク・ロジャース元下院議員や、ウィスコンシン州選出のデリック・バン・オーデン下院議員も演説を予定している。
ただ、厳しい選挙戦を続ける共和党議員の一部は、党大会への出席について質問されても回答を避けた。
最近の世論調査で民主党候補に後れを取っているアイオワ州選出のマリアネット・ミラー=ミークス下院議員は、党大会への参加予定を尋ねた記者に怒りをあらわにした。
再選が危ぶまれるバージニア州選出のジェン・キガンズ下院議員については、補佐官らが記者の接触を阻み、本人も出席するかどうか明らかにしなかった。
このほか、ニュージャージー州選出のトーマス・キーン・ジュニア下院議員、激戦区ミシガン州のトム・バレット下院議員、メーン州選出のスーザン・コリンズ上院議員らは、党大会には参加しない意向を示している。

