「結婚式の最中に米軍が爆撃?」4人死亡・50人超負傷、イランが“戦争犯罪”と非難

イランは、米軍による南部への空爆で、結婚式が行われていた住宅が被害を受け、死傷者が出たとして、米国を戦争犯罪だと非難した。
これに対し米国側は、結婚式の会場を攻撃したとするイラン側の報道を否定し、民間人を標的にはしていないと反論した。
イラン外務省のエスマイル・バガイ報道官は2日(現地時間)、「X(旧Twitter)」への投稿で、南部ホルムズガーン州シリクで起きた空爆に言及した。
バガイ氏は「この違法かつ恣意的な戦争の真実と、戦争犯罪の実態はシリクにある。米国は自らの失敗を隠そうとするなか、結婚式の会場を残酷に爆撃した」と主張した。
イラン赤新月社と現地当局によると、シリク近郊のクヘスタクで、結婚式が行われていた住宅が空爆によって損壊し、子どもを含む少なくとも4人が死亡、50人以上が負傷した。
ロイター通信は、イランメディアが当初、死者を5人と報じたものの、その後、イラン赤新月社が結婚式に関連する死者を4人と発表したと伝えた。
イラン政府のアカウントが公開した映像には、結婚式の会場とみられる建物の内部が大きく損壊し、がれきが散乱する様子が映っていた。現場では人々の悲鳴も聞こえた。
花嫁の父親であるアリ・マラヒ氏は、イラン国営テレビに出演し、「ここは住宅で、このような事態が娘の結婚式の最中に起きてしまった」と語った。
さらに「本当に悲しい出来事だ」としたうえで、「死傷者がさらに増えなかったことだけは幸いだった」と述べた。
一方、米中央軍(CENTCOM)は、結婚式の会場を攻撃したとするイランメディアの報道を否定した。
米中央軍のティム・ホーキンス報道官はロイター通信に対し、「米軍はイラン革命防衛隊(IRGC)とは異なり、民間人を意図的に標的にすることは決してない」と述べた。
米軍は今回の空爆で、IRGCに関連する防空網やレーダー、海上戦力、機雷敷設能力、通信施設などの軍事目標を攻撃したと説明している。
結婚式が行われていた住宅が直接の攻撃対象だったのか、近隣の軍事施設を狙った空爆に巻き込まれたのかについては、イランと米国の主張が食い違っている。
今回の被害は、米国とイランの武力衝突が約1カ月ぶりに再び激化するなかで発生した。米軍がイラン南部の軍事施設を空爆したのに対し、イランはバーレーン、ヨルダン、クウェート、イラクなどにある米軍関連施設を狙い、ミサイルやドローンによる攻撃に踏み切った。

