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2026年8月21日(金) 東京 --

グーグル、ディープマインドの自律性縮小 ジェミニ競争力回復へ再編

ディープマインドの一部を本社体制に編入

ジェミニの競争力低下を受け

創業者ブリン、「競合他社の追撃」を指示

研究の自律性低下への懸念も高まる

引用:depositphotos
引用:depositphotos

グーグルが、人工知能(AI)開発の中核を担うディープマインドの一部組織を本社の管理体制に組み込む方針を決めたことが分かった。AIモデルの開発競争でオープンAIやアンソロピックなどに後れを取っているとの評価を受け、ディープマインドの自律性を縮小する一方、ジェミニの競争力回復に力を集中させる狙いとみられる。経営の第一線から退いている共同創業者のセルゲイ・ブリンも、社員に競合他社への追撃を求めるなど、積極的に関与している。

12日(現地時間)、ロイター通信によると、グーグルはディープマインド傘下の一部の非技術部門を本社の管理体制に組み込む方針を決めた。グーグルは、チーフサイエンティストのジェフ・ディーン氏の退社と、グーグル・ディープマインドのデミス・ハサビス最高経営責任者(CEO)の会長就任を柱とする経営体制の刷新を発表した翌日の6日、全社員会議を開き、この方針を明らかにした。

今回の組織再編は、グーグルがこれまでディープマインドに認めてきた自律性を縮小する一方、AIモデルの競争力回復に経営資源を集中させる動きとみられている。グーグルは2014年、英国ロンドンを拠点とするディープマインドを買収した後も、研究拠点を現地に残し、短期的な商業成果より長期的な研究を重視するとともに、さまざまな独立プロジェクトを認めてきた。しかし、主力AIモデルのジェミニが競合他社に後れを取っているとの評価が広がり、従来の運営体制も見直しを迫られたとの分析が出ている。

グーグルは昨年、ジェミニ3を発表し、AIモデル競争で先頭集団に追いついたとの評価を受けた。しかし、その後アンソロピックとオープンAIが相次いで新モデルを投入し、再び追う立場となった。ロイター通信によると、グーグルは社内テストで次世代ジェミニが一部の分野で競合他社に依然として後れを取っていることが判明したため、主力モデルの発表を当初の予定から約2カ月延期した。

ディープマインドの指揮体制にも変化が生じている。これまで英国ロンドンを中心に活動してきたハサビスとは異なり、新たに組織を率いるコライ・カブクオールは昨年、カリフォルニア州マウンテンビューにあるグーグル本社へ拠点を移した。カブクオールはジェミニをグーグルの各種サービスに組み込む役割を担っており、今後はディープマインドの主要事項についても決定権を持つことになる。

共同創業者のブリンも直接動いている。ブリンは今年4月、数百人の社員が参加したタウンホールミーティングで、ディープマインドに開発の加速を求めたほか、ここ数カ月にわたり主要人材に対し、最先端のAIモデルに追いつかなければならないと繰り返し強調してきたという。正式な経営陣の肩書きを持たない現在も、モデルの学習や計算資源の配分などに影響力を及ぼしているとロイター通信は伝えている。

グーグル社内では、今回の再編によってAI開発の非効率な部分が改善されるとの期待も出ている。これまでは計算資源の制約や複数のプロジェクト責任者の間での意見対立などにより、競合他社に比べてモデルの投入が遅れているとの指摘が出ていた。

一方、ディープマインド内部では、研究組織の自律性がさらに損なわれるのではないかとの懸念も出ている。一部の社員からは、ディープマインドの研究活動を守ってきた「防波堤」がさらに弱まるのではないかとの声が上がっている。

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