「人口8万人の街に6万人の不法移民殺到」スペイン領セウタで異常事態…欧州国境危機が拡大

スペイン領セウタで発生した大規模な難民流入で死者数が急増し、欧州最大級の国境惨事の一つとして記録されている。スペイン政府と欧州連合(EU)は国境管理の強化に乗り出した。
2日(現地時間)、AP通信によると、7月30日からモロッコと接するスペイン領セウタには約6万人の移民が一斉に押し寄せた。彼らは陸路や海路を通じて国境を越えようとし、一部は防波堤付近を泳いで渡ったり、フェンスを乗り越えて侵入を試みたりした。
この過程で、死者は少なくとも72人に上るなど、多数の犠牲者が発生した。多くは海を渡る途中で溺死し、国境検問所や進入路では群衆が殺到したことで圧死事故も発生したと伝えられている。今回の事態は近年ヨーロッパで発生した難民流入事案の中でも、最も多くの犠牲者を出した事例の一つとされている。
セウタの人口は約8万4,000人だが、短期間で都市人口に匹敵する人数が流入したことで、行政機能や治安維持は事実上麻痺した。医療機関と収容施設は飽和状態に達し、食料や生活必需品の不足も深刻化している。多くの店舗が営業を停止し、住民と移民の間の緊張が高まっている。
今回の事態を受け、スペイン政界では国境管理を巡る論争が激化している。右派政党は政府の移民政策を強く批判し、国境封鎖や軍の増強を求めている。一方、政府は人道主義の原則を維持しつつ、不法入国対策を強化する方針を示した。EUもセウタでの事態を加盟国共通の課題と位置付け、今後の大規模な難民流入に備えた国境管理の強化策について協議を進めている。


