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2026年9月3日(木) 東京 --

「中国、台湾封鎖に向け万全の準備」台湾国防部が警告

台湾国防部、議会に報告書提出

中国人民解放軍の最近の訓練、封鎖・上陸作戦に重点

台湾側も封鎖を想定したシミュレーション訓練を実施

ただし「全面上陸作戦は現時点で困難」

引用:KBS
引用:KBS

台湾独立を巡る中国と台湾の対立が続く中、中国人民解放軍(PLA)が台湾封鎖に向けた準備を強化しているとの警告が出た。これに対し台湾側も、中国による封鎖を想定した対応訓練を実施しており、軍事的な緊張が高まっている。

香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が2日(現地時間)に報じたところによると、台湾国防部は今週、立法院(国会)に提出した「2026年中国国防部報告書」で、こうした分析を示した。同報告書は来年度の国防予算案とともに提出された。

報告書は、最近のPLAの訓練が、海上・航空封鎖や隔離、統合火力攻撃、総合的な戦場優勢の確保など、統合作戦による上陸侵攻を想定した内容へ徐々に重点を移していると指摘した。

その目的について、台湾を標的としたPLAの軍事能力を強化するだけでなく、有事の際に外国勢力の介入を阻止する狙いもあると分析している。

中国は台湾を自国領土の一部と位置付けており、統一のための武力行使を排除していない。PLAは最近、台湾海峡周辺で軍事活動を継続的に活発化させている。

今年7月には、中国軍のヘリコプター4機が台湾海峡の中間線を越え、初めて台湾側が設定した飛行制限区域に進入した。

台湾国防部によると、中国軍のヘリコプター1機と無人機(ドローン)1機が20日、台湾軍が設定した飛行制限区域に入り、9時間以上にわたって飛行したという。

中国軍艦も、台湾の領海基線から24カイリ(約44キロ)離れた接続水域付近まで接近している。

台湾海峡は、中国大陸と台湾の間に位置し、東シナ海と南シナ海を結ぶ戦略的要衝だ。長さは約400キロ、幅は150~200キロに及ぶ。

「一つの中国」を掲げ、台湾を自国領土とみなす中国は、世界の貨物輸送量の約半分が通過するとされる台湾海峡全体を自国の領海だと主張している。

台湾海峡の中間線は、1954年12月に米国と台湾が相互防衛条約を締結した後、1955年に米空軍のベンジャミン・デービス将軍が中国と台湾の軍事衝突を防ぐため設定した非公式の境界線だ。

台湾も封鎖対応訓練へ 「PLAの全面上陸はまだ困難」

台湾側も、PLAによる封鎖にどのように対応するかを検証する実戦的な訓練を始めている。

台湾最大の年次軍事演習「漢光演習」では今年、海上隔離や封鎖への対応が初めて主要課題として設定された。

あるシナリオでは、台湾西部の主要港や航路が封鎖された状況を想定し、外国からの支援や重要物資を東部沿岸の「戦略的生命線」を通じて受け入れる訓練を行った。

さらに、台湾東部沿岸の港湾を確保するため地上部隊を投入したほか、民間トラックや港湾用の大型機械を動員して物資を荷降ろしし、内陸部まで輸送するなど、封鎖下でも戦力を維持できるかを確認した。

このほか、攻撃を受けた後に防衛産業の生産施設を移転するケースや、民間工場を活用して自爆型攻撃ドローンを生産するケースなどもシミュレーションした。

封鎖や上陸作戦は、航空・海上で確実な優勢を確保した上で、複数地域から同時に上陸を試みる必要がある極めて難易度の高い作戦だ。

上陸後も増援部隊や物資を継続的に送り込む能力が求められる。

このため台湾国防部は、PLAについて、現時点では台湾全土を対象とした大規模な上陸侵攻を実施する能力は依然として不足していると分析している。

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