「ドローン攻撃を受けるところだった」ゼレンスキー氏専用機が離陸遅延 160キロ先で爆発
ノルウェー首相「ゼレンスキー氏が置かれている現実」
ウクライナ側「直接攻撃ではない」…専用機の離陸は遅延

ウォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領を乗せた航空機が離陸中にドローンと衝突しかけたとするノルウェー首相の発言を巡り、ウクライナとモルドバ側は「誇張された表現だ」とする趣旨の説明を行い、事態の沈静化を図った。
9日(現地時間)、AFP通信などによると、ノルウェーのヨーナス・ガール・ストーレ首相は同国の公共放送NRKに対し、「ゼレンスキー大統領を乗せてノルウェーへ向かっていた航空機が前日、モルドバから離陸しようとした際、ドローンの攻撃を受けるところだった」と述べ、「これが彼の置かれている現実だ」と語った。
ただ、ストーレ首相は情報の出所や、当時ドローンがゼレンスキー大統領の航空機にどの程度まで接近していたのかなど、具体的な状況については明らかにしなかった。
これに対し、ウクライナ大統領府の関係者はAFPの取材に、「ロシアのドローンがモルドバとルーマニアの領空に侵入したことを受け、モルドバ国内に警報が出された」と説明した。
そのうえで、ゼレンスキー大統領の搭乗機が直接攻撃を受ける危険にさらされていたわけではないとの認識を示した。
モルドバ政府のドゥミトル・チョリッチ報道官によると、ウクライナ方面から侵入したロシアのドローンを受け、前日の午後4時30分にモルドバ領空が閉鎖された。
チョリッチ報道官は「当時、モルドバ上空を飛行していた航空機を保護するため領空を閉鎖し、その結果、3便の離陸と4便の着陸が遅れた」と説明した。
さらに「午後5時20分を過ぎた頃、当局はドローンがキシナウ国際空港から約160キロ離れた地点に墜落し、爆発したことを確認した」と述べた。
その後、飛行制限措置は解除され、「この影響でゼレンスキー大統領の専用機も予定より遅れて離陸した」と付け加えた。
一方、ゼレンスキー大統領は前日の夜にオスロへ到着し、この日行われたハーラル5世国王の葬儀に各国の要人らとともに参列した。
また、ストーレ首相をはじめとするノルウェー政府高官と会談し、ウクライナの防空能力強化を含む軍事支援について協議した。
ゼレンスキー大統領は葬儀への参列後、ノルウェーを離れてカナダへ向かった。ストーレ首相によると、カナダでは同国首脳部との会談が予定されているという。
