「互いに憎み合う2人が合意を阻んでいる」トランプ氏、プーチン氏と電話会談
終戦合意を妨げているのは「互いに憎み合う2人」

ドナルド・トランプ米大統領が9日(現地時間)、メリーランド州のアンドルーズ統合基地で、共和党大会が開かれるテキサス州ダラスへ出発する前に記者団の質問に答えている。
ドナルド・トランプ米大統領は9日(現地時間)、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との電話会談後、プーチン氏がウクライナ戦争の終結に向けた合意を望んでいると明らかにした。米国営放送「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」が報じた。
トランプ大統領は記者団に対し、「われわれは素晴らしい話し合いをした。彼は合意を望んでいる。ゼレンスキー大統領も合意を望むのであれば、非常に良いことだ」と述べた。
終戦合意を妨げている要因は何かと問われると、トランプ大統領は「互いに憎み合っている2人のせいだ」と答えた。
また、両首脳とも「戦うことに疲れている」としたうえで、トランプ氏、プーチン氏、ゼレンスキー氏による3者会談について「実現する可能性がある」と述べた。
さらに「この戦争ではあまりにも多くの人が亡くなっている」と付け加えた。
ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は9日、ロシアとしては米国が仲介する協議が「近いうちに」再開されることを望んでいると明らかにした。
ロシア大統領補佐官のユーリー・ウシャコフ氏は先週、11月に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、プーチン大統領、トランプ大統領、中国の習近平国家主席による3者会談を行う案が協議されたと明らかにしている。
米国のマルコ・ルビオ国務長官は8日夜、先週末に米特使がロシアとウクライナで行った協議について「実質的な内容があった」と評価し、数週間以内に協議再開に向けたロードマップが示される可能性があると述べた。
ルビオ氏は、ロシアとウクライナの双方が「非常に明確な譲れない一線」を持っているとしたうえで、協議再開の見通しについて「楽観も悲観もしていない」と語った。
スティーブ・ウィトコフ氏やジャレッド・クシュナー氏ら米国の特使が5日にプーチン大統領、6日にゼレンスキー大統領とそれぞれ会談していた間、ロシアとウクライナは互いの首都への攻撃を3日間停止していた。
しかし、米特使らが現地を離れた後、双方は攻撃を再開した。
ゼレンスキー大統領は9日、SNSに「残念ながら、ほぼ毎日のように人命を奪っているロシアの攻撃に対する国際社会の対応はあまりにも弱い」と投稿した。
国連人権監視団によると、先月のウクライナでは7月の1カ月間だけで民間人437人が死亡し、2,600人以上が負傷した。
これはウクライナ戦争が始まって以降、1カ月当たりでは最も多い人的被害となった。
