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2026年9月11日(金) 東京 --

戦車を「タクシー」のように使うロシア軍…不可解な行動の理由は?

引用:ウクライナ軍
引用:ウクライナ軍

ロシア軍が、戦場で不可欠な戦力である戦車を「臨時の輸送手段」として使用し、その後、戦車を置き去りにして逃走する様子がウクライナのドローンに捉えられた。

ウクライナ第66独立機械化旅団が8日(現地時間)に公開した映像には、ロシア軍の攻撃部隊員らが戦車に乗り、森林地帯に到達するまで移動する様子が映っている。

兵士らは森林地帯に到着するとすぐに戦車から降りて散開し、戦車だけがそのまま現場に残された。

その後、ウクライナ軍のドローン部隊員らが放棄された戦車を攻撃し、再び使用できないよう破壊した。

同旅団は「ロシア兵は陣地に到達しようとする過程で、興味深くも奇妙な行動を見せている」とし、「特に、あるロシア軍部隊が戦車を『使い捨ての輸送手段』として使用する様子も確認された」と伝えた。

さらに、「彼らは戦車を捨て、われわれに明け渡して逃走した」と付け加えた。

ウクライナの現地メディアUNITED24は「今回の事例は、ロシア軍の攻撃部隊がウクライナのドローンによる集中監視下にある地域を横断して兵力を移動させるため、戦車や装甲車を『通常とは異なる方法』で活用していることを示している」と伝えた。

さらに、「ロシア兵は歩兵を輸送した後も戦車を戦闘に投入し続けるのではなく、ウクライナのドローンの脅威を避け、目的地までの安全な移動手段としてのみ利用したとみられる」と付け加えた。

同メディアは記事の見出しで、「ロシアが戦車を『使い捨ての戦場タクシー』として活用している」とも表現した。

報道によると、ウクライナ軍が「異例の状況下」で、ロシア軍が置き去りにした戦車に遭遇したのは、今回が初めてではないという。

これに先立ち、ウクライナ第81空中機動旅団の兵士らは、燃料不足で撤退していたロシア兵が放棄したT-72戦車を、一発も発砲することなく鹵獲することに成功した。

当時、ウクライナ軍は「このT-72戦車は特別な戦利品だ。われわれの兵士が一発も銃を撃たずに戦車を手に入れたからだ」とし、「われわれが獲得したロシア軍戦車の燃料計は『0』を示していた」と明らかにした。

ウクライナのドローン能力、どこまで進化するのか

最近、ロシアはウクライナによる長距離ドローン攻撃の影響で燃料不足に苦しんでいる。特に、ウクライナが独自開発した長距離ドローンは連日、新記録を更新し、ロシア後方地域のエネルギー施設を攻撃している。

米国のThe War Zoneなど海外メディアは9日、「ウクライナが国境から2,700km以上離れたロシアのガス施設を攻撃した。これは今回の戦争でウクライナが実施した最長距離の攻撃だ」と伝えた。

攻撃を受けたのは、ロシアのノヴィ・ウレンゴイ工場とプロフスキー工場で、両施設はいずれもロシアの主要な石油・ガス生産地域の一つであるヤマロ・ネネツ自治管区に位置している。

公開された写真や映像には、住宅施設とみられるアパートの向こうで、大きな炎とともに真っ黒な煙が立ち上る様子が捉えられている。現地の人々は遠くからその様子を眺めながら歩いている。

ウクライナ軍参謀本部は「9日、ドローンは目標に到達するまで約3,000kmを飛行し、これによりウクライナの作戦範囲は、ロシアが安全な後方地域とみなしていた場所にまで拡大した」と明らかにした。

これについて、ウクライナの軍事専門メディア、ディフェンス・エクスプレスは「今回の攻撃は、ウクライナの長距離打撃能力が相当な水準にあることを示している」とし、「深部打撃部隊は、国境から3,000km離れたロシア領内の標的まで攻撃できることを証明した」と評価した。

ロシアの独立系メディア、メディアゾナはTelegramで「今回の攻撃は、戦争勃発以降、最も遠い地点への攻撃だ」とし、「これまでの記録は7月のオムスクの製油施設への攻撃で、ウクライナ国境から直線距離で約2,500km離れた場所だった」と伝えた。

ウクライナ軍は今回の攻撃に使用した兵器について言及していないが、ウクライナの防衛企業ファイアポイントは、自社のドローンが攻撃を行ったことを示唆した。

ロシア、ジェットドローンでウクライナの長距離ドローンに対抗か

ウクライナが長距離ドローンでロシアのエネルギー施設を集中的に攻撃する一方、ロシアは高速のジェットエンジン搭載ドローンを投入し、ウクライナ側の迎撃率を低下させている。

9日、ウクライナメディアのウクライナ・プラウダによると、ウクライナ空軍は、ロシアが発射したジェット推進ドローンが6月の350機から8月には2,800機へ急増していると明らかにした。

ウクライナ軍当局によると、ジェット推進ドローンの撃墜率は約60%で、従来型ドローンの90%を大きく下回っている。

4日、防空網を突破し、ウクライナの首都キーウにある情報機関、ウクライナ保安庁(SBU)の建物を攻撃したのも、このジェット推進ドローンだった。

専門家の分析によると、ロシアの最新型ジェット推進ドローンには、中国製の航空機用小型ジェットエンジンが搭載されている。高度5kmで400~600km/hの速度で飛行でき、従来モデルと比べて最大3倍の速さだ。

このためウクライナでは、防空の観点から、ロシアのジェットドローンは巡航ミサイルに近いとの懸念も出ている。

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