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2026年8月21日(金) 東京 --

トルコ、ウクライナにM270を12両移転へ 米国の承認が焦点

トルコ、M270を12両・M26ロケット2,524発の移転を推進米国の再輸出承認が必要…ウクライナの長距離火力を強化

引用:米国防総省
引用:米国防総省

トルコが、米国製の多連装ロケットシステム(MLRS)「M270」12両とロケット弾2,500発余りをウクライナに移転する方向で調整を進めている。ウクライナがこれらを確保すれば、ロシア軍の後方補給網や集結地点を狙う砲撃能力を一段と強化できる見通しだ。

10日(現地時間)、ディフェンス・エクスプレスなどの海外メディアによると、米国議会の記録には、トルコがウクライナにM270を12両と227㎜のM26ロケット弾2,524発を移転する案が記載されているという。さらに、M39・ATACMS弾道ミサイル70発と203㎜のM509A1砲弾約4万7,000発も含まれていると伝えられている。

引用:Daum
引用:Daum

M270は、米ロッキード・マーチンが開発した履帯式のMLRSだ。GMLRS系列のロケット弾を一度に12発運用できるほか、ATACMSや精密打撃ミサイル(PrSM)も発射できる。ウクライナ軍はすでに英国やドイツなどからM270系列の装備の供与を受け、ロシア軍に対して運用してきた。

ただし、トルコがM270と弾薬を直ちにウクライナへ移転できるわけではない。M270と関連弾薬は米国製兵器であるため、第三国に移転するには米国政府による再輸出の承認が必要だ。今回の計画が米議会の記録に登場したのも、この手続きに関連したものだ。

移転対象に含まれるM26は、227㎜の無誘導ロケット弾だ。報道によると、今回のロケット弾にはDPICM方式のクラスター弾頭が搭載されているという。M26は比較的旧式の弾薬だが、広範囲に展開する兵力や装備を一度に攻撃する用途に使用できる。

M270の12両が実際に移転されれば、ウクライナ軍の多連装ロケット戦力も増強される。M270は装甲車両をベースにした履帯式システムで、不整地での機動性に優れ、発射後に素早く陣地を移動する「シュート・アンド・スクート(撃ってすぐ離れる)」方式で運用できる。特にATACMSも併せて確保した場合、単なる砲兵支援にとどまらず、ロシア軍後方の司令部や弾薬庫、兵站施設などを攻撃する選択肢が増える。

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