「ロシア軍で何が起きている?」 身元確認された死者だけで23万6000人超、浮かび上がる“消耗戦”の実態!

4年以上続く長期戦でむしろ悪化の一途をたどるロシア・ウクライナ戦争において、犠牲者数がさらに増加していることが明らかになった。1日(現地時間)、ロシアの反体制系独立メディア「メディアゾーナ」とBBCロシアは、開戦以来7月までに身元が確認されたロシア軍人の死者数が計23万6066人に上ると報じた。
この数字は、ロシアの地方当局の発表、地域メディアの報道、SNSへの投稿、訃報、墓地の状況などを分析して算出されたもので、実際の死者数はこれをはるかに上回るとみられる。内訳としては、志願兵8万6600人、動員兵1万9600人、将校7465人の死亡が確認されたほか、物議を醸している受刑者出身の兵士も2万6200人に上ることが明らかになった。また、死亡日が特定された事例は21万8400件で、確認された死者全体の約93%を占める。

今回発表された数字は、これまでウクライナ政府や国際シンクタンクが公表してきた主張・推定値とは異なり、身元が確認された実数である点で信頼性が高い。先月31日、ゼレンスキー大統領は、開戦以来のロシア軍死傷者数が約160万人に上り、うち約70万人が死亡したと主張した。一方、ウクライナ軍については約5万人が戦死し、約40万人が負傷したことを明らかにしている。メディアゾーナの発表と比較すると、ロシア軍死者数には実に3倍もの開きがあることになる。

米国戦略国際問題研究所(CSIS)の発表では、この差はより小さい。CSISによると、開戦以来昨年6月までのロシア軍の死傷者数は計140万人で、うち死者は40万~45万人と推定されている。一方、ウクライナ軍は同期間に計52万5000人~62万5000人の死傷者を出し、うち12万5000人~15万人が死亡したとされる。
いずれの発表においても、ロシア軍の死傷者数がウクライナ軍を大きく上回っている点は共通しており、これは両軍の戦略・戦術の違いによるものと解釈される。CSISは「ロシアの消耗戦略、劣悪な戦術・訓練、士気の低さなど複合的な要因がロシア軍の死傷者を増やしている」とし、「特に2026年初頭のスターリンク接続制限とウクライナ軍によるドローン運用が、戦場で効果を発揮している」と分析した。


