「トランプ危機一髪?」…専用ヘリ離陸直後、米首都上空で起きた“異常事態”

ドナルド・トランプ米大統領が搭乗していた専用ヘリコプター「マリーンワン」と、近くの空港を離陸した民間旅客機が、規定に反して接近飛行する危険な事案が発生した。
5日(現地時間)、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)などによると、米連邦航空局(FAA)と国家運輸安全委員会(NTSB)この事案について本格的な調査に着手した。
報道によると、トランプ大統領は4日(現地時間)午後2時33分、ホワイトハウス南側のエリプス公園からマリーンワンに搭乗して離陸した。その約1分後、直線距離で約6キロ離れたロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港から、エンボイエアが運航する旅客機が離陸した。
この様子は遠方から撮影された映像にも映っており、画面左側には離陸するマリーンワン、右側には上昇する旅客機が同時に確認できる。
一方で、両機の間隔は衝突の危険が生じるほど接近していたわけではなく、FAAは「深刻な接近事案には当たらない」と説明している。
原則として、ホワイトハウスからマリーンワンが離陸する際は、航空機同士の接近を防ぐため、離陸の3分前までに空港側へ通知し、近くのロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港では、すべての民間機の離着陸が一時的に制限される。このため、マリーンワンの操縦士は離陸予定時刻の3分前、空港の管制官に「3分後に離陸する」と伝えていた。
こうした厳格な運用ルールは、過去に発生した航空事故を受けて導入された。昨年1月29日には、米陸軍のブラックホークヘリコプターが、ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港への着陸許可を受けていた旅客機と衝突し、乗員・乗客67人全員が死亡する事故が発生している。
現在、FAAとNTSBは、マリーンワンの操縦士と空港管制塔との交信記録を解析し、離陸予定時刻の3分前に所定の通知が行われていたにもかかわらず、なぜ民間機の離陸許可が取り消されなかったのかを調べている。
FAAは「調査結果を踏まえて運用体制を見直し、再発防止に向けた必要な是正措置を速やかに講じる」とコメントした。また、ホワイトハウスも声明を発表し、「大統領は世界最高水準の操縦士によって運航される機体に搭乗しており、いかなる時点でも直接的な危険にさらされることはなかった」と説明した。
一方、トランプ大統領はマリーンワンでメリーランド州のアンドルーズ空軍基地へ無事到着した後、大統領専用機「エアフォースワン」に乗り換え、ロサンゼルスに到着した。

