トランプ氏、側近3人と極秘乗り換え ケータリング車でエアフォースワン脱出
スカビノ氏・ハープ氏・ナウタ氏、ケータリング車でひそかに移動
ルビオ国務長官ら政府高官は同行せず

ドナルド・トランプ米大統領が先月、イランによる暗殺の脅威を避けるため、トルコでひそかに航空機を乗り換えた際、閣僚級の人物ではなく、長年自身を支えてきた側近らを同行させていたことが分かった。
12日(現地時間)、ワシントン・ポスト(WP)によると、先月8日、トランプ大統領が旧型のエアフォースワンからケータリング車を利用してひそかに抜け出した際、ダン・スカヴィーノ米ホワイトハウス副首席補佐官、ナタリー・ハープ大統領秘書官、ウォルト・ナウタ米ホワイトハウス大統領執務室運営局長らが同行したという。
一部のスタッフも同行したが、マルコ・ルビオ米国務長官ら政府高官は含まれていなかった。一行はケータリング車に身を隠し、エアフォースワンから米空軍の小型輸送機C-32Aに移動し、ホワイトハウス担当記者団や他の政府高官とは別に英国へ向かった。
C-32Aにはピート・ヘグセス米国防長官も搭乗していた。ただし、ヘグセス国防長官はケータリング車ではなく、機外の階段を使って搭乗した。WPは、このため当時、ヘグセス国防長官が同機に搭乗した最高位の政府高官であるかのように見えたと伝えた。
スカヴィーノ副首席補佐官、ハープ秘書、ナウタ運営局長は、トランプ大統領の長年の最側近として知られている。3人はトランプ大統領の第1期終了後から第2期政権発足まで、フロリダ州のマー・ア・ラゴでトランプ大統領を支えてきた。
一方、他の政権高官や軍関係者、シークレットサービス(SS)の要員、記者らは、大統領が利用するのは危険だと判断された従来のエアフォースワンにそのまま残った。
特に、従来のエアフォースワンに搭乗していた記者らは、トランプ大統領が別の軍用機に移ったことを知らず、大統領が自分たちと同じ航空機に乗っていると思っていた。
ホワイトハウスは、通常は報道機関に提供しているトルコ出国便の搭乗者名簿も公表しなかった。このため、当時どの政府高官が従来のエアフォースワンに残っていたのかは、現在も確認されていない。
トルコへ向かう際の搭乗者名簿には、ルビオ国務長官とスコット・ベッセント米財務長官をはじめ、スティーブン・ミラー米ホワイトハウス副首席補佐官、スティーブン・チャン米ホワイトハウス広報部長、マイケル・ニーダム米大統領副補佐官(国家安全保障担当)らが含まれていた。
WPは、ホワイトハウスが当時、トランプ大統領が従来のエアフォースワンでトルコを出発したと事実とは異なる説明をしていたほか、秘密裏の移動についても1カ月以上公表しなかったと伝えた。
トランプ大統領は今回の作戦が明らかになった後、別の航空機を利用したのは警護当局の判断によるものだったと説明した。
トランプ大統領は11日、記者団に「それは事実上、すべてシークレットサービスの判断に委ねられていた」とし、「彼らは私に別の便、別の飛行機を利用してほしいと言い、私は彼らの指示に従った」と述べた。
大統領が搭乗するにはエアフォースワンが危険だったのであれば、なぜ記者や職員を従来のエアフォースワンに残したのかとの質問には、「私が乗った飛行機の方が、攻撃を受ける危険が大きかった」とし、「(攻撃する側は)私が乗った飛行機を狙う可能性の方が高かっただろう」と語った。


