北朝鮮製ミサイル、着弾誤差は最大1kmか ロシアが使用制限との分析
「北朝鮮製ミサイル、命中精度に深刻な欠陥を確認」
「着弾誤差は数百mから最大1kmに」
ロシアが弾道ミサイルの生産に注力する理由は?

ロシア軍が北朝鮮から供与された弾道ミサイルでウクライナ各地を攻撃したとされる中、前線に投入された短距離弾道ミサイル(SRBM)の命中精度に深刻な欠陥があるとの主張が出た。
ウクライナの通信社RBCウクライナは12日、「ロシアは精度の問題から北朝鮮製ミサイルの使用を制限している」と報じた。
米戦争研究所(ISW)の分析を引用した同報道によると、ISWのアナリストらは、ロシア軍が夜間攻撃の際、他の兵器とともに少数の北朝鮮製KN-23弾道ミサイルを使用する可能性が高いとみているという。同ミサイルの性能を試験し、精度を向上させるという「ミッション」があるためだ。
これに先立ち、ウクライナ当局は、ロシアがすでに北朝鮮から弾道ミサイル40発を受け取ったと主張した。最近、戦場で北朝鮮製ミサイルの使用が報告されているものの、積極的な投入が進んでいないのは、ミサイル自体の品質が関係しているとの分析が出ている。

報道によると、ウクライナ当局は、最近のザポリージャ攻撃に使用された北朝鮮製KN-23(火星-11ガ型)およびKN-24(火星-11ナ型)弾道ミサイルについて、着弾誤差が数百mから最大1kmに達することが分かったと明らかにした。これは、当初の仕様上の誤差限界である200mを大幅に上回る水準だ。
これについて、ウクライナの軍事専門家で予備役少佐のオレクシー・ヘトマン氏は、「北朝鮮が最近ロシアに新たに引き渡した約120発のミサイルには何らかの改良が施されたものの、命中精度の改善には事実上失敗した」と評価した。
さらに、「開戦当初、着弾地点をまったく予測できないほど深刻な欠陥があったミサイルを改良しようとしたものの、技術的な信頼性を確保できないまま、戦場に早期投入されたとみられる」と付け加えた。
ロシアが北朝鮮製ミサイルを「温存」する理由
ISWのアナリストらも、ロシア軍が北朝鮮製ミサイルを一度に使い切らず、少しずつ使用しているのは、性能上の問題が理由だとみている。
RBCウクライナはISWの報告書を引用し、「ロシアは一度にごく少数の北朝鮮製ミサイルしか発射していない。これはミサイル自体の品質に関係している可能性が高い」とし、「入手した情報によると、北朝鮮が供給した初期のKN-23ミサイルは精度が非常に低いことが明らかになった」と伝えた。
さらに、「ロシアと北朝鮮が同ミサイルの性能を改良すれば、ロシアはすでに供給不足に陥っているS-400やツィルコンなどを使用する必要がなくなるだろう」と付け加えた。

ロシアは11日、北朝鮮製弾道ミサイルやツィルコン・ミサイル、誘導爆弾などを投入し、ザポリージャに大規模な空爆を行った。この攻撃で民間人6人が死亡し、19人が負傷した。
これについて、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は前日、「ロシアは北朝鮮から新たな弾道ミサイルをすでに受け取っており、両国の軍事協力が拡大している」と明らかにした。
さらに、「北朝鮮は実戦に参加することで戦闘経験を積み、自国の兵器を改良することができる」とし、「アジア地域の安全保障が脅かされる可能性が高い」と指摘した。
これに先立ち、ロイター通信はウクライナ軍関係者の話として、「北朝鮮のKN-23およびKN-24ミサイルは、ロシアのイスカンデル・ミサイルより射程と搭載量が大きいが、精度ははるかに劣る」としながらも、「北朝鮮製ミサイルは、多数の民間人死傷者が出た攻撃に関係している」と説明した。
ロシアが弾道ミサイルに注力する理由
現在、ロシアは北朝鮮から弾道ミサイルの供与を受ける一方、自国でも弾道ミサイルの生産を急速に拡大しているとされる。
ウクライナのドミトロ・クレーバ前外相は11日、自身のYouTubeチャンネルで、「ウクライナ情報当局から、ロシアが他の兵器開発を犠牲にしてまで、主要な資源を弾道ミサイルの生産に振り向けているとの情報を得た」とし、「北朝鮮もこれに加わっていると聞いた」と主張した。

さらに、「具体的な数字は公表されていないが、北朝鮮がロシアに相当数のミサイルを提供した可能性がある」とし、「それなのに韓国はいまだに『距離を置き』、ウクライナには武器を支援しないと言っている。これが現実だ」と述べ、韓国がウクライナへの武器支援を拒否している姿勢を遠回しに批判した。
ゼレンスキー大統領は、ロシアの狙いは北朝鮮の支援を受けて戦争を長期化させることだと強調した。
ゼレンスキー大統領は同日の演説で、「ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、追加の動員令と北朝鮮軍の投入によって戦争を長期化できると考えている」とし、「ロシアは9月の総選挙後、大規模な強制動員によって兵力を増強し、来年も同程度の規模を動員する方針だ」と主張した。
現在、ウクライナ側は北朝鮮による大規模派兵の可能性を繰り返し指摘し、韓国に防空関連物資の支援を求めているが、韓国政府は慎重な姿勢を維持している。



