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2026年8月27日(木) 東京 --

ダイキン、メキシコにデータセンター向け新工場 AI需要取り込む

引用:ダイキン工業
引用:ダイキン工業

空調大手ダイキン工業が、メキシコにデータセンター向け冷却設備の新工場を建設する。北米で人工知能(AI)関連需要が高まるなか、対米輸出拠点であるメキシコへの各国企業の投資が増えている。

26日の日本経済新聞(日経)によると、ダイキン工業はメキシコに新工場を建設し、来年初めに稼働する計画だという。これまで北米地域が中心だったハイパースケーラーによるデータセンター建設が、欧州やインドにも広がっていることに対応する。サーバーや演算装置が休みなく稼働するデータセンターでは、過熱を防ぐための冷却設備が効率性と安全性を確保するうえで欠かせない。

ダイキンはメキシコ北西部ティフアナの工業団地で、すでに2工場を稼働している。新たに3か所目になる工場を建設し、2027年1月に試験生産を始めた後、6月から本格的な量産に入る計画だ。投資額は約100億円を見込む。新工場では、冷却した空気をデータセンターのサーバールームに送り込む大型の空調装置「エアハンドリングユニット(AHU)」を生産する。

ダイキンはデータセンター向け冷却事業の売上高を、2025年度の約1,500億円から2030年度には8,000億円へと5倍以上に拡大する計画だ。ダイキンの直近の連結売上高は約5兆円で、データセンター向け冷却事業が今後の成長をけん引する中核事業になる見通しだと日経は伝えた。

またダイキンは、米国やメキシコなどに冷却設備の生産拠点を置き、北米のデータセンターに製品を供給している。ハイパースケーラーの欧州・アジア市場への進出に伴いデータセンター建設が加速するなか、それに伴う追加需要も取り込む考えだ。すでに世界の冷暖房空調設備(HVAC)市場で首位のシェアを持つダイキンが、AI需要の拡大を見据えた新規事業にも積極的に対応している格好だ。

米国に地理的に近いというメキシコの利点を生かそうと、他の企業による投資も相次いでいる。サーバーを生産する台湾の電子機器受託製造(EMS)企業が代表例だ。世界最大のEMS企業であるフォックスコンは2024年にメキシコでAIサーバー工場を建設し、8月にはサーバー関連のメキシコ子会社に4億6,000万ペソ(約43億2,400万円)を追加出資すると発表した。クアンタ・コンピュータも2025年、メキシコ北東部でAIサーバーの生産ラインを拡張する方針を明らかにした。

日本企業も投資に乗り出している。パナソニック・ホールディングスは来年からメキシコ工場でデータセンター向け電力貯蔵システム(ESS)を量産する計画で、住友電気工業は昨年末、メキシコ中部の工場で光ファイバーを接続するコネクターの生産を始めた。

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