「骨まで焼く悪魔の武器」イスラエル軍、また“白リン弾”使用か…レバノン南部で大規模火災

イスラエルが「悪魔の武器」と呼ばれる白リン弾をレバノンの民家地域に再び使用したとの報道が出た。3日(現地時間)アラブ圏最大のメディアアルジャジーラはレバノン国営通信社(NNA)を引用し、イスラエル軍がレバノン南部ナバティエにあるヤルンとアルヌン、ビント・ジュベイル地域のオリーブと松の森に白リン弾を投下したと伝えた。NNAによると、今回の白リン弾攻撃で大規模な火災が発生し、具体的な被害状況はまだ確認されていない。
実際、イスラエル軍がレバノンに白リン弾を使用したとの報道は過去にもあった。6月6日、米ニューヨーク・タイムズ(NYT)はイスラエルが5月30日にナバティエで白リン弾を使用した事実を確認したと報じた。NYTによると、白リン弾が使用されたこの日、イスラエル軍はレバノン南部の歴史的・戦略的要所であるボフォール城を占領する大規模な地上および空中作戦を展開した。この過程で白リン弾が使用され、ソーシャルメディアに投稿された映像には白い煙を長く引きながら地上に落下する白リン弾特有の「空中爆発」の様子が確認された。

論争の的となっている白リン弾は、発火点が低い白リン(白燐)を利用して大量の煙と炎を発生させるように作られた武器で、煙幕弾や焼夷弾として使用される。しかし、白リン弾の炎が人体に触れると骨まで焼けるなど、軍人と民間人を問わず投下地点近くに広範囲に被害を与えるため、ジュネーブ協定や特定通常兵器禁止条約(CCW)により、居住地域や民間人が密集する施設での使用は禁じられている。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)レバノン研究員ラムジ・カイスは「白リン弾の弾丸が空中で爆発した場合、直径125〜250mの地域に被害を与える可能性がある」とし、「これは一生残る深刻な傷を引き起こす可能性があり、さらには死亡に至ることもある」と述べた。

特にHRWは、3月にもイスラエル軍がレバノン南部ヨモル村に白リン弾を違法に使用したとの報告書を発表した。またHRWは2024年6月にもイスラエルがレバノン南部の空爆過程で人口密集地域を含む計17か所に白リン弾を投下したと主張した。
一方、イスラエルとレバノンの親イラン武装勢力ヒズボラは米国の仲介で国境衝突終息のための交渉を進めているが、イスラエルの撤退拒否と国境地域の散発的な軍事衝突が重なり、極度の緊張状態が続いている。この過程でレバノンの民間人の被害と苦痛は増大している。レバノン当局の統計によると、イスラエル軍の侵攻作戦によりレバノンで3月2日以降の死者は4300人余りに達し、負傷者は1万2200人を超えている。


