ネタニヤフ氏、ガザ和平案に難色 「ハマースが先に措置を」米国の圧力強まる
ネタニヤフ首相「総選挙前の進展は困難…ハマースが先に措置を講じるべき」

米国のドナルド・トランプ大統領の中東担当特使で、娘婿であるジャレッド・クシュナー氏が17日(現地時間)、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に対し、米国主導のガザ地区和平案を妨げないよう圧力をかけた。CNNはイスラエルの消息筋の話として、クシュナー氏が同日、ネタニヤフ首相との4時間以上にわたる会談で、トランプ大統領のガザ地区停戦案を前進させ、「障害を作らないよう」求めたと伝えた。
ネタニヤフ首相は同日の会談で、イスラエルが10月に総選挙を控えていることを挙げ、和平案を進展させる上で難しい状況にあると述べた。またCNNによると、ネタニヤフ首相は会談に同席したガザ地区平和評議会のニコライ・ムラデノフ上級代表に対し、ハマースがまず措置を講じる必要があると主張したという。
これに先立ち、クシュナー氏は同日、ネタニヤフ首相との会談を前に、エジプトの地中海沿岸都市エル・アラメインで、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマースの指導部と会談した。ハマースは会談で和平案への支持を改めて表明し、仲介国と平和評議会に対し、イスラエルが停戦合意を履行するよう圧力をかけることを求めたという。
トランプ大統領は7月30日、平和評議会とハマースが、ハマースの武装解除と、ガザ地区の行政・治安の統治権をパレスチナ人テクノクラート(専門家)グループに移管する案で合意したと発表した。停戦合意の履行を監督する平和評議会は、イスラエルがガザ地区の大部分から段階的に部隊を撤収するとしていた。
しかし、ネタニヤフ首相はこの合意を拒否し、「撤収はない」としてトランプ大統領に反発した。ネタニヤフ首相は9日の閣議で「イスラエルは15項目からなる文書を受け入れない」とし、「イスラエルはハマースが武装解除するまで、いかなる撤収も行わない」と表明した。

